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なまけもの読書術①ゆる読書のススメ

読書って堅苦しく考えずにゆるくやっていこうというスタンスで、私が実践している読書方法を踏まえながら、おすすめの読書術を紹介する。

題して『なまけもの読書術』である。

なまけもの読書術②はこちら↓

なまけもの読書術②「読書が苦手」「読書がはかどらない」への対応策

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部分的に読む

まず、本は必ずしも前から順番に読む必要はない

私は新書やビジネス書などは主に以下のような読み方で読んでいる。

  • 前書き、目次、あとがきを読む。
  • 目次を見て気になったセクションだけ読む。
  • 適当に開いたページから2、3ページ読む。

新書やビジネス書の類は一冊の本を通して1つの主張をしていて、それを詳しく説明したり説得力を持たせて書いていることも多いので、部分的に読むだけでも意味がある。

ダラダラ何ページも読んでいると集中力が途切れてきて、内容が頭に入って来なくなってくることもあるので、疲れてきたら読むのをパッとやめてしまった方が効率が良い。

長時間にわたって何ページも読むより、直感に任せて適当に開いたページから集中して読んだ2ページの方が記憶に残ることがある。

読書が苦手な人ほど、「本というのは初めから順番に読んで、最後まできっちり読み切らなければいけない」と思っていることが多いけど、本なんてもっと自由に読んでいいものだ。

本好きの人ほどかなり勝手な本の読み方をしている。

まず、あとがきから読むのは基本だし、パラパラとめくって気になったところだけ何ページか読んですぐに飽きたりしてもいい。

pha『しないことリスト』p. 168

読破しない

読書というと、本を最初から最後まで全部読まなければならないと無意識に思っている人もいるかもしれないが、読破しなくてもなんら問題はない。

本を買ったり、図書館で借りてきたりして、自分の部屋のよく目につく場所に置いておいて本のタイトルから影響を受けるだけでも意味はある。

たとえば、「集中力はいらない」という本を置いておけば、「集中力がなくても勉強や仕事などやるべきことが進めばいい」という思想を自分に取り入れられるし、「悲観する力」という本を置いておけば、人生を悲観してしまった時にも、「悲観することにもメリットがあるかもしれない」と思う手助けになる。

「本を部屋に置いておくだけはちょっと…」と思う人は、読書と気負わずに、表紙や背表紙、帯に書かれているフレーズや短めの文を読むのから始めるのもいい

本なんて、一冊読んで一行でも気になるフレーズに出会えたらそれで充分元が取れるようなものだ。ずっと読まずに本棚に置いておいて読んだような気になるというのもいい。

pha『しないことリスト』pp. 168-169

全吸収しない

ビジネス書などの類は、本を書いた人にとっての真実の事柄が書かれているだけなので、読んだ人にとっても書かれていることがすべて真実であることはない。

なので、本の内容を全部理解する必要もないし、すべてを吸収してすべて自分の生活に生かすなんてことは不可能。

一冊の本の中に、自分にとって有益なことが少なくとも一つくらいはあるだろうから、それを生活に取り入れたり、役立てたりできたらそれだけでその本を読んだ価値がある。

読みやすいツールで読む

電子書籍

複数の本を並行して読んで、部分的にちょこちょこ読みたい場合や、電車などでの移動中にちょこちょこ読みたい場合は電子書籍が適している。

Kindle Unlimitedという読み放題のサービスに登録すると読める本がたくさんあるのでこういうサービスを利用してもいい。

電子書籍で読書する場合は、スマホやタブレットで読むよりも、電子書籍リーダーやE Ink電子ペーパーが搭載されたタブレットで読むほうが目が疲れにくい。

紙の本

難しめの本を読破したいときや、じっくり考えながら読みたい場合、本に書き込みながら読みたい場合などは紙の本が適している。

生まれたときや物心ついた頃からスマホやタブレット、パソコンなどのデジタルデバイスがある若者世代は、デジタル画面からの情報でも脳に定着するらしいが、過渡期の世代やそれより前の世代だと、紙で読んだ方が脳に定着しやすいらしい。

紙の本を買うか電子書籍で買うかは、本の内容や読書の目的に応じて選ぶといい。

紙の本 図書館で借りる

紙の本で読みたい場合で、お金をかけたくないなら図書館で借りるといい。

図書館にお目当ての本や予約した本を借りにいった際には、図書館内をブラブラしてたまたま目に留まって気になった本をついでに借りてみるのもおすすめである。

いろいろな本との偶然の出会いも大切だと感じる。

紙の本 フリマアプリで購入

「新刊を読みたいけれど、新品で買うのは高い。でも、図書館の予約が回ってくるまで待てない!」という場合は、メルカリなどのフリマアプリで買って読んで読み終わったらまたフリマアプリで売るという方法がある。

本の中古市場の値段が下がらないうちに読んで売れば、販売手数料と送料を考慮しても400円から500円くらいの自己負担で済む。

その数百円で読みたい本が数か月早く読めることを安いと思うか高いと思うかは人によるけれど、すぐ読みたいならこのくらいのお金をかけてもいいのではないだろうか。

紙の本 新品で購入

新品で紙の本を買うメリットは、購入しやすく、すぐに手に入れやすいことや、誰も読んでいないキレイな状態の本を読めること、自腹で購入したので「ちゃんと読んで元を取ろう!」という気になりやすいことなどがある。

新品で買うと、図書館などで借りた場合や中古で安く買った場合などと比べ、お金は一番かかってしまうが、話題の本であれば、本を綺麗な状態に保ったまま読んで、読み終わってすぐにフリマアプリなどで売れば定価から数百円引きくらいの値段で売れる。

ずっと手元に置いておきたい本は、新品で購入して大切に扱いながら読んだり、本に書き込みながら読書をするのもいいだろう。

少なくゆっくり読む

難しそうな内容の本を目の前にすると、この本を読んで理解できるのだろうかと思って、そもそも大して読むことができないときがある。

そういうときは、私はとりあえず前書きの最初の1ページだけ読んだり、目次だけ読んだり、あとがきの最後の1ページだけ読んだり、気になった章の最初または最後の1ページだけ読んだり、少ない量をゆっくり読むようにしている

1ページをゆっくり丁寧に読むとそこから調子が乗ってきて数ページ読んでいることもある。

1ページ読んでみて内容があまり理解できなかったり面白くなかったりしたらそこでやめてしまうこともある。

熱中できなかったり集中力が切れたりしたら、スパッと読むのをやめることも大事である。

読みたい情熱を利用する

本を読みたい情熱が沸いたときに読書をすると読書が進む。

私の場合、読みたい本を見つけたら、AmazonでKindleのサンプル版があればすぐにダウンロードして、サンプル版で読めるところだけ熟読する。

最近の流行りの本なんかはKindleのサンプル版の部分だけ読めば言いたいことは大体わかるので、サンプル版だけで満足してしまい、本を買いもせず図書館で借りることすらしないことがほとんどである。

Kindleのサンプル版を読む前や読んだ後、あるいはサンプル版がない場合に、本のレビューを読むことがある。

いろいろな人がそれぞれの視点でその本についてレビューを書いてくれているので、レビューを読むとその本のざっくりした内容が分かることが多い。

AmazonでKindleのサンプル版がなく、本のレビューもあまりない場合は図書館に本の在庫があるかチェックして、すぐ借りられそうであれば予約をする。

図書館に在庫がなければ、本屋にとりあえず立ち読みに行って、その本を購入すべきかどうか検討する。

AmazonでKindleのサンプル版を読んで、サンプル版だけでなく本文も読んでみたいときは図書館ですぐに借りられそうであれば予約や取置きをし、予約が何件も入っていてなかなか自分が借りられるまで時間がかかりそうだけれども新品を購入するほどでもないときはメルカリで売っているかチェックして、新品よりもだいぶ安い場合はメルカリで購入している。

このように、「読みたい!」と思った本があったらすぐにKindleのサンプル版で読書を始めたり、本屋に立ち読みに行ったりして、その本を読みたい情熱を利用して読書をすると、本の内容の吸収効率がいい

読書しやすい環境を整える

絶対に読まなければならない本や、絶対に読破したいと思っている本がある場合は、紙の本と電子書籍を両方購入する手がある。

じっくり読みたいときは紙の本で読み、移動中は電子書籍で読むなど、使い分けをすることができる。

また、極端な話ではあるが、圧倒的な暇な時間があれば読書は進むので、仕事をしているのであれば辞めて無職になると圧倒的に読書に充てられる時間ができる。

圧倒的な暇な時間があるのにも関わらず読書をする気になれないのであればそもそも読書したいと思っていないので、読書をする必要はない。

ながらで読書をする

読書が苦手であまり好きではない場合、他のことをしながら読書をすると意外と読書が進んだりする。

私はヨガが好きでも嫌いでもないけれど、ヨガをやると体の調子はいいが、ヨガをする気にならない日も多い。

そこで敢えてこのやる気にならないヨガと、面白いか面白くないかわからない本の読書を同時にやることがある

読書だけをした場合、本の内容が面白ければ、有意義な時間を過ごしたと感じることができるが、本の内容がそれほど面白くなかった場合、ただつまらなかったなと感じてしまうこともある。

けれどもヨガのポーズをとりながら読書をすることで、とりあえずヨガのポーズはしていたので、本の内容が大して面白くなかったとしても、ヨガのポーズをとっていたことによって体には多少良い影響があったことになる。

そして、苦手なことや気の進まないことやそれほど好きではないことを2つを組み合わせて同時にやることなぜか楽しかったりする

マイナス×マイナスはプラスみたいな?

このように「ながら」で読書をするというのはおすすめである。

読書は頭を使うが、ヨガはほとんど頭を使わずに身体だけ使うので、同時にするのに無理がない。

なまけもの読書術①ゆる読書のススメの最後に

以上、私が実践しているなまけもの読書術を紹介しました。

取り入れてみたい方法が一つでもあったら、日々の読書に取り入れてみてはいかがでしょうか!

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