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なまけもの読書術②「読書が苦手」「読書がはかどらない」への対応策

読書が苦手で本の内容がなかなか頭に入ってこない人や、本を読み始めると眠くなってしまう人、たくさんの本を速く読めるようになりたいけれど自分の読むペースが遅くてもどかしい人など、さまざまな人がいると思う。

私は読書がある意味では苦手で、ある意味では得意と言えるかもしれないので、そんな私が考える「読書が苦手」「読書がはかどらない」への対応策を紹介する。

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なまけもの読書術①ゆる読書のススメ

自分は読書の何が苦手かを明らかにする

まず、読書が苦手と思っている人は、読書の何が苦手かを明らかにするといい。

読書が苦手というのにも種類があり、活字を読むのが苦手とか、文章の内容を理解するのが苦手とか、本の内容になかなか集中できないとか、いろいろな苦手の種類があると思うので、自分は読書のどんなところが苦手かを明らかにして、それに応じた対応策を考えればいい。

一番多いのが、「文章の内容を理解するのが遅い、なかなか理解できない」というのではないだろうか。

けれども、これは読書が苦手なのではなく、自分に合っていない本を読んでいるからだと思う。

例外を除いて文章は誰でも読めるし誰でも書ける。なのに得意な人と苦手な人がいる。それはなぜなのだろう。

たとえば体を動かすことを例にとると、ジョギングは好きだけど球技は苦手、ヨガは好きだけどダンスは苦手、短距離走は得意だけど長距離走は苦手、と様々な人がいる。

人によって得意不得意、好き嫌いがあるけれど、どれも体を動かすことに変わりはない。

なので、例外の場合を除き、文章を難なく読める人は、自分に合っている本を選んで読めば、読書はある程度簡単になるはずである。

自分に合う本を選ぶ

共感できる本か新鮮な本か

私の場合、自分の考え方とほぼ正反対の考え方をする人が著者の本で、書いている側が、その考え方が絶対に正しいと思っているスタンスの本を読むのが苦手である。

一文一文、「違う」「いや違う」と心の中で言いながら読むので疲れる。

もしくは、本を読んでいても内容をなかなか理解できないことがある。

自分の考え方とほぼ正反対の考え方をする人が著者の本でも、その考え方を他人に強要せず、「自分はこう考えている、他の人は知らないけど」というスタンスの本であれば読める。

けれども、7割くらいは共感できるかその考えいいなとか面白い考え方だなと思える内容の本を読むのが心地いい。

なのでそういう共感できる本を読むようにしている。

逆に、自分と全く違う考え方をする人の本を読むのが面白いという人もいるだろう。

自分が共感できる本か、自分にとって新鮮な内容の本か、自分がどちらを好むのかを把握することが大事である。

具体的か抽象的か

私はどちらかというと実践的なやり方が書いてある、いわゆる How to 本(ハウツー本)より抽象的な考え方が書いてある本を好む傾向がある。

実践的なやり方が書いてある本も有益なこともあるのだが、考え方だけ書いてもらえればあとはやり方は自分で考えるタイプなので、事細かに「これをやりましょう」「こうしてください」「これは絶対にしないとダメ」というように書いてある本は疲れる。

基本的には事細かにメソッドが書いてある本はなるべく読まないようにしているのだが、さらっと内容だけ知りたい場合は、その本をレビューしている動画を利用することが多い。

著者が書いた本を読んでいると拒絶反応が出やすいのだが、その本を他の人が解説している動画を見ると、何かがクッションになっているのか拒絶反応が減る場合がある。

読書以外の方法で代替する

そもそも活字を読むのが苦手という場合や本の内容が難しすぎる場合、解説本や、本を要約したWeb記事、動画、マンガなどで代替することができる。

解説本やWeb記事の活用

一冊の本を読もうとすると量が多くて気が滅入ってしまいそうになる場合、本の解説本や、本のレビューが書かれているWeb記事があれば、それを利用するといい。

解説本やWeb記事などで本の内容を理解して満足できるのであれば、元々の本を読まずに終わりにしていい。

それでもなお元々の本を自分で読んでみたいと思ったときだけその本を読めばいい。

解説本やWeb記事などであらかじめ内容をチェックしておくことで、本の大まかな内容が頭に入っているので、一冊の本を目の前にしても、気後れせずに読み進めることができる可能性が高い。

動画の活用

文章を読むよりも映像と音声で情報をインプットするのが得意であれば、本の内容を解説している動画があれば、それを活用するといい。

動画の場合、動画の作り手によって難しい本も面白く解説してくれていたりするので、解説本やWeb記事よりもエンターテイメント性が高いことが多く、楽しみながら本の内容を理解できる。

オーディオブックの活用

解説本やWeb記事の要約レビュー、動画などで内容を確認して、本の内容をもっと知りたいけれど、一冊の本を読み通すのは面倒な人は、AmazonのオーディオブックのAudible(オーディブル)や、オーディオブック配信サービス – audiobook.jp で本の内容を聞くという手がある

読まなければならない本、読みたい本がオーディオブックで音声で聴けるようになっていればラッキーである。

audiobook.jpでお目当ての本がオーディオブックで提供があるかは、下記のリンク先のページで検索できる。

オーディオブックの場合、目を使うことなく、耳だけで情報を得られるので、目が疲れているときにも便利だし、何か他の手作業をしながらでも聴けるというメリットもある。

おおまかな本の内容を把握する上で解説本やWeb記事の要約レビュー、動画などを活用するのは効率がいいが、活字や画面を全く見たくない場合は、最初からオーディオブックを活用してもいい。

ただ、オーディオブックでは、全文を読み上げてくれるので、本の全体の内容を要約してくれているWeb記事よりも、本全体の内容を把握するのは時間がかかる。

オーディオブックを利用してざっと大まかな内容を取りたい場合は、まず初めに前書きとあとがきを聞いて、そのあとに自分の好きなセクションから聞いていくやり方もいいだろう。

マンガの活用

本よりもマンガの方が読みやすい人は、マンガを大いに活用しよう。

最近は本が人気になるとすぐに漫画版が作られて発売されることも多いので、便利な時代になった。

解説本、Web記事、動画、オーディオブック、マンガは、自分の好みや、時と場合に応じて使い分けるといい。

読書が苦手な人が読むべき本とは?

読んでいて楽しい、心地良い本

読書が苦手と感じている場合、まず読む本を自分で選んで厳選したほうがいい。

そもそも読書というのは、読む本を選ぶことから既に始まっており、読む本を選ぶ行為自体が、読書の果たす役割の3割くらいを占めていると私は思っている。

今話題の本と言われると読んでおかなきゃいけない気になってしまう人もいると思うが、そういう話題の本を読んで楽しめる人もいれば楽しめない人もいる。

話題の本を読んでも面白いと思うことが少ないのであれば、そういう本を読む必要はない。

自分に合っている本、自分が読んでいて楽しめる本、熱中して読んでしまうような本を探して見つけて読んだ方がいい。

本当は読まなくていい本、自分の人生に必要のない本、自分の人生に影響を与えない本、自分にとってプラスになることがない本、得るものがない本を読もうとしているから苦痛なのである。

自分が求めていたものが書かれている本を見つけてそれを読めば、時間を忘れて読書に熱中してしまう事だってあり得る。

「この本の内容にめっちゃ共感する」とか、「自分のなかのモヤモヤしていた考えをかなり的確に言語化してくれている!」とか「この小説の世界観が自分に合っていてずっと浸っていたい。ずっと読んでいられる」とか、「この人の考え方面白い!」とか、「はっ!こういう考え方もあるのか!」とか、そういう、時間も忘れて夢中になって読んでしまう本や、辛いときに読むと気持ちが楽になる本、読んでいて心地良い本というのにたまに出会う

基本的にはそういう本を中心に読んでいればいい。

難しいけど読みたい本

なんか内容が難しくてさっぱり意味が分からないんだけれど、なぜかどうしても読みたい、自分の求めている何かがこの本にはありそうとか、この本に書かれていることをどうしても理解したいと思うことがたまにある。

こういう本は、時間をかけて読んで、繰り返し読んで、しばらく読まない時期があったりしてもいいので数年単位で読んでもいい

読破すべき本というのはこういう本だろう。

基本的には、自分にとって読みやすい本と、難しいけどどうしても読みたい本だけ読めばいい。

自分が面白いと思える本や、自分が求めていた内容の本に関しては誰だって読書が得意になる。

読書を楽しめないのは、文章の内容を理解するのが苦手だからではなく、自分に合っていない本を読んでいるからである。

厳選した本をじっくり読む

基本的に、たくさんの本を読むより、自分が読みたい本を厳選して、その本をじっくり読んだ方がいいと私は思っている。

たくさんの本を読んでいることが格好いいと思う人もいるかもしれないが、本を読んで自分にとって価値のあることを自分の生活にうまく生かしているからその人が格好いいわけで、たくさん本を読んでいてもただ内容を把握するだけで実生活に生かしたり自分の考えを深めたり変化させたりしていないのであれ格好よくよくもなんともない。

数冊の本を何度も何度も読み返して自分の考えを深めたり実生活に活かしてしていくという読書スタイルもアリなのである。

熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる。

読書について 他二篇 (岩波文庫) pp.128-129

読書しないで済ます

読みたい欲求をいったん寝かせる

読みたい本を見つけたら、全部読みたいと思ってしまう人もいるだろう。

けれども、本以外で、例えば洋服などで欲しいものを見つけたとき、お金を使いすぎないために、衝動的に買うのではなく、一晩考えたり、高いものであれば半年くらい待って、それでも欲しかったら買うということをして自制している人も多いと思う。

それが読書となると、「勉強になるから」と、どんな本でもすぐに読もうとしてしまう人も多いのではないだろうか。

しかし、本が溢れている時代で、ベストセラーや話題の本は、長期的に見れば読まなくていい本も多い

なので、図書館で借りると何か月も待たなければならないけれど、すぐにお金を出す気にならない場合は、とりあえず本の予約をしておいて、順番が回ってきてそれでも読みたかったら読めばいいし、順番が回ってくる前に読みたいと思えばお金を払って買えばいいし、順番が回ってくる前に読む気がなくなってしまったら予約をキャンセルすればいい。

読んで本当に身になるのは、図書館で予約待ちもせずに借りられる古典の本だったりする。

悪書は、読者の金と時間と注意力を奪い取るのである。この貴重なものは、本来高貴な目的のためにかかれた良書に向けられてしかるべきなのに、…(後略)

読書について 他二篇 (岩波文庫) p.132

内容を把握するだけなら読書じゃなくてもいい

そもそも読書をしたいと言いながら、多くの人がしたいのは読書というより、本に書いてある情報を取り内容を把握することだ。

情報を取って内容を把握するためだけなのであれば、本を読破することでそれをする必要がないので、本をざっと流し見したり、解説本やレビュー記事、動画、マンガなどを大いに活用するべきである。

なぜ読書をしたいのかを再考してみる

そもそもなぜ読書をしたいのか?本当にその本を読みたいと思っているのか?

話題の本を本当に読みたいと思っているのか?

どこどこのドリンクの期間限定フレーバーが出たら絶対に飲まなきゃとか、そういう感じで流行を追っている読書は、長期的な視点で見れば、自分の中にほとんど何も残らない

読みたいと思っても、すべての本を読めるわけではない。

食べたいものがたくさんあってもすべてのものが食べられるわけではない。

私は高校生の時に読書ノートと言うのを学校でやらされていて、その後大学生になっても自主的に読書ノートをやっていた。

最近その読書ノートを久しぶりに手に取ってみた。当時話題のビジネス書を読んで簡単な感想が書いてあったのだが、「え、何この本?こんな本あった?なんでこんな本読んでいるんだ?」という感じで、本の内容も作者についても全く覚えていなかった。

たかだか10~15年前の本であるが、こういう風に流行りの本はすぐに消えるものが多い

読む本を絞る、読まずにすますことも重要である。

読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。その技術とは、多数の読者がそのつどむさぼり読む者に、我遅れじとばかり、手を出さないことである。

読書について 他二篇 (岩波文庫) p.133

読破すべき本とは

読書が苦手な人は、読破しなきゃいけないという強迫観念がある人が多いように思うが、本は読破すべきであるというのは真実でもあり、幻想でもある。

どうせ読破するなら、流行の本より古典を読んだ方がいい。

話題の本や流行の本を苦痛なのに読破するのに時間を費やすくらいなら、古典の本の数ページを読んだ方がいいと私は思っている。

比類なく卓越した精神の持ち主、すなわちあらゆる時代、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべきである。

読書について 他二篇 (岩波文庫) pp.128-129

なまけもの読書術②「読書が苦手」「読書がはかどらない」への対応策の最後に

実は、私は活字の本は割と速く読めるがマンガを読むのは苦手である。

絵と文字をどちらも見ていくというのが苦手であり、また、登場人物の中で似た顔の人がいると、誰が誰だかわからなくなる。

一つの場面で複数の人が発言をしていると、どの人からどういう順番でしゃべっているのか気になってしまい、その順番があやふやなままでは先を読み進めることができないので全然先に進まない。

このように、本は読めるけれどもマンガを読むのは苦手という私のような人間もいる。

なので、本を読むのは苦手だけれどもマンガを読むのは好きで得意というのは、誇るべき才能なのである

昔はマンガや映画や動画やWeb記事やオーディオブックなどがなく、本が知識を得たり物語を楽しんだりするために便利だったが、今は本以外でもマンガや映画や動画やWeb記事やオーディオブックなどがあるのだからそれで事足りるのであればわざわざ読書する必要はない。

けれども、読書が苦手だけれどもどうしても読書が得意になりたい人や、本を読みたいんだけどなかなか読書がはかどらない人は、自分が本当に夢中になってのめり込むように読める本を選ぶところから、読書を始めてみてはいかがだろうか

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