現代の生活に欠かせないスマートフォンやWi-Fi、家電製品。
これらから発せられる“電磁波”に過敏に反応してしまう人がいることをご存じでしょうか?
この記事では「電磁波過敏症(Electromagnetic Hypersensitivity: EHS)」について、症状や原因、発症のタイミング、気づかないまま悩んでいる人の可能性、対策方法までわかりやすく解説します。
電磁波過敏症とは?

電磁波過敏症とは、電磁波(主に高周波・低周波)に反応して、頭痛・吐き気・疲労感・集中力の低下などの体調不良を引き起こす状態です。
医学的にはまだ議論のある分野ですが、実際に「電化製品の近くにいると体調が悪くなる」「スマートフォンの電磁波が飛び交う電車に乗れない」「Wi-Fiのある環境にいると具合が悪くなる」といった人は世界中に存在します。
電磁波過敏症の主な症状とは?
症状は人によってさまざまです。具体的な例としては、以下のような不定愁訴(原因不明の体調不良)が挙げられます。
- 頭痛・めまい
- 吐き気・消化不良
- 疲労感・倦怠感
- 集中力の低下
- 目の痛み・乾燥
- 不眠・寝つきが悪い
- 動悸・息苦しさ
- 肌のかゆみ・湿疹
電磁波過敏症が重度のケースでは…
重度になると、スマートフォンの電波やWi-Fiのある環境にいられなくなり、山奥や電磁波の少ない地域に避難する「電磁波避難生活」を選ぶ方もいます。
日常生活に大きな支障が出るため、周囲の理解が得られず孤立してしまうことも。まだ一般的に認知されていないことが、苦しみを深める原因となっています。

どんなときに発症する?
- 長時間スマホやパソコンを使用した後
- 新しい家電製品を使い始めたとき
- Wi-Fi環境が急に変わったとき(高速化・強力なルーターに交換)
- 職場やカフェなど、人が多く電波が飛び交う場所で
- 5G対応エリアで生活し始めてから
日々の中で「なんだか不調…」と感じるタイミングが、実は電磁波と関係しているかもしれません。
実は電磁波に敏感かも?こんな人は要注意
不定愁訴に悩んでいる方や、もともと虚弱体質・アレルギー体質・化学物質過敏症(MCS)の傾向がある方は、電磁波にも敏感な傾向があります。
自分では気づいていなくても、「なんとなく不調が続く」「原因がはっきりしない体調不良が多い」という方は、電磁波の影響を考えてみて、少しでも心当たりがある場合は、できる範囲で対策を取ってみましょう。
電磁波測定器で環境をチェック!
まず身の回りの電磁波がどのくらいあるのか、電磁波の「見える化」が大切です。
家庭でも使える一般的な電磁波測定器をいくつか紹介します。
ERICKHILL 電磁波計 3in1電磁波測定器
こちらの電磁波測定器は、EF(電界)・MF(磁界)・RF(高周波(電波))の3種類が測れる仕様です。
私もこの電磁波測定器を持っています。
ERICKHILL 電磁波測定器
上記の電磁波測定器と同じメーカーのもので、上記のものより少し安い値段で買える電磁波測定器です。こちらは電場と磁場の2種類を同時に測定できます。
デジタル電磁検出器 電磁波測定器
こちらの電磁波測定器は、磁界と電界を両方測れます。
価格も記事執筆時点で3,000円前後とお手頃価格。レビューはどのサイトでもだいたい4.0以上と、高評価なところもポイントです。
トリフィールドメーター TF2
こちらの電磁波測定器は、Amazonの記載によれば、全世界普及率No.1の電磁波測定器です。
どの機器も、使うことで「どこからどんな電磁波が出ているのか」を視覚的に理解できます。
まず、このような電磁波測定器を用いて、生活環境の電磁波の値や、家電から発せられている電磁波を把握しましょう。
私が電磁波測定器を使用してみてけっこう驚いたのは、洗濯機から発せられる電磁波の多さです。
洗濯機が動いている間は近くにいないほうが良いことに気がつきました。
手軽にできる電磁波の影響を減らす対策
日常生活で取り入れやすい電磁波の影響を減らす対策を紹介します。
本格的なシールドルームや専門機器がなくても大丈夫です。
スマホやPCの使用時間を減らす
スマホのスクリーンタイム機能を利用し、まずは使用状況を把握したうえで、できる範囲で使う時間を減らしてみましょう。
また、スマホやPCを使う時になるべく体から離して使ったり、使用時間15分や25分ごとに一回休憩を入れるのもおすすめです。
就寝中はWi-Fiやスマホの電源をOFFに
寝室の電磁波を減らすことで、睡眠の質が改善する場合があります。
アース付き電源タップの使用
静電気や電磁波を逃がすアース付きの製品を使うと、負担が軽減されることがあります。
電磁波対策グッズの活用
電磁波カットシールや、CMCペンダントのような対策アイテムも検討してみましょう。

電磁波過敏症とは?症状・発症要因・対策まで解説の最後に
日々の不調の原因が、もしかしたら“見えない電磁波”によるストレスかもしれません。
一度、ご自身の生活環境をチェックし、無理のない範囲で電磁波対策を始めてみてはいかがでしょうか?
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