無香料の柔軟剤でも、界面活性剤入り(特にエステル型ジアルキルアンモニウム塩やポリオキシエチレンアルキルエーテル入り)のものは、人の肌や健康や環境にあまり良くありません。
柔軟剤としては、この記事で紹介している通り、クエン酸とグリセリンを使用するのが最もおすすめですが、洗濯の際に毎回クエン酸とグリセリンを入れたり、手作り柔軟剤を作り置きするのが苦手な方や面倒な方、手作りの作り置き柔軟剤は衛生的に不安な方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、市販の無香料柔軟剤の中で、安全性が高そうで肌に優しいものだけ紹介します。
サラヤの「ヤシノミ柔軟剤」や無印良品の「香りの付かない柔軟剤」、ファーファの「香りのない柔軟剤」などに替えてみたけど、肌や健康にあまり良い効果やメリットを感じなかった方にもおすすめです。
SONETT(ソネット)「ナチュラルランドリーリンス」
成分:水、クエン酸、エタノール
(※ Amazonの記載だと、これに加えて「オロイド混合剤」とありますが、ソネットの公式サイトでは記載なしのため、公式サイトから問い合わせたところ、オロイド混合剤は含まれていないと回答をもらいました。Amazonには修正提案済み。)
容量:1000ml 生産国:ドイツ
SONETT(ソネット)は、ドイツのオーガニック洗剤ブランドです。
SONETT(ソネット)「ナチュラルランドリーリンス」は市販の無香料柔軟剤のなかでも特に成分がシンプルで人や環境に優しい配合です。
合成界面活性剤は無添加。ただ、エタノールが保存剤として加えられています。
ソネット社は、1960年代に起きた石油系合成洗剤による水質汚染問題に心を痛めた科学者の「環境にやさしい洗剤を作りたい」という思いから1977年にドイツで設立されました。ソネット社はオーガニック洗浄剤の先駆者です。
ソネットの商品は、環境にも人にも配慮してつくられています。
ソネット「ナチュラルランドリーリンス」には計量用のキャップ(フタ)がありませんので、下記のメジャーカップも一緒に購入しても良いでしょう。
丹羽久(にわきゅう)「無添加 消臭柔軟剤」
成分:炭酸塩(炭酸水素ナトリウム)、柔軟剤(ベントナイト)、工程剤(硫酸塩)、クエン酸ナトリウム、グリセリン
内容量:600g
丹羽久(にわきゅう)の「無添加 消臭柔軟剤 600g」は、界面活性剤、香料不使用の消臭柔軟剤です。
一般的な柔軟剤と違い、粉末タイプの柔軟剤です。
有効成分は、長い年月をかけて生成された天然のクレイ(粘土鉱物)であるベントナイト。
界面活性剤は不使用のため、吸水性も吸湿性も損なわず、自然な柔らかさに仕上がります。
使い方は一般的な柔軟剤と違い、洗濯物と洗剤と一緒に洗いの段階から投入します。
丹羽久の公式サイトの記載によると、
部屋干し臭はもちろん、過剰な洗剤のニオイも軽減します。
無添加 消臭柔軟剤 【公式】丹羽久オンラインショップ
とのことで、衣類の柔軟効果に加えて消臭効果もあるので、自分の服に移香した他人の合成洗剤や柔軟剤などの合成香料やタバコ臭等の消臭・ニオイ軽減にも役立ちそうです。
公式サイトによれば、「赤ちゃんやデリケートな肌の方のための消臭柔軟剤」とのことですが、炭酸塩配合のためか、下記のように注意事項がありました。
・使用後は手をよく水で洗い、クリーム等でのお手入れをおすすめします。
無添加 消臭柔軟剤 【公式】丹羽久オンラインショップ
・手洗いの場合や直接洗濯液に触れる場合は炊事用手袋を使用してください。
石けん百科(ヒャッカコレクション)「お肌にやさしい衣類の柔軟剤」
成分:クエン酸、エタノール、グリセリン、ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン液、BG(植物由来)
容量 本体:500ml、Ecoパック:900ml、業務用:4000ml
石けん百科(ヒャッカコレクション)の「お肌にやさしい衣類の柔軟剤」は、石けん洗濯、セスキ炭酸ソーダなどでのアルカリ洗濯、合成洗剤での洗濯など、どんな洗濯の時も使える無香料の柔軟剤です。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液(合成界面活性剤)の使用については、以下の理由により、採用したそうです。
・製造のために膨大なエネルギーを必要としない。
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・分解性が良好。環境中に放出された場合、50日程度で100%究極分解するとのデータが公開済。
・人や生態系に影響を及ぼす恐れのある化学物質を監視する「PRTR法」規制対象外。
・皮膚刺激性が著しく低い。
使用量の目安は、水量30Lに10ml/洗濯物1.5kgに10ml/浸け置きの場合:水量10Lに10mlです。
500mlの本体容器のキャップ1杯で10ml強となっています。
一度本体容器を買って、その次からエコパックを購入すればコスパが良いと思います。
なお、同シリーズの商品で、天然精油のみで香り付けした「お肌にやさしい衣類の柔軟剤 ラベンダーレモンの香り」があります。こちらは合成香料は無添加ですが、天然精油は使われていて香りはありますので、間違えないようにしましょう。
また、石けん百貨からは今注目の自然派洗濯洗剤「セスキプラス」も販売されています。
hisuiも最近は普段着はセスキ炭酸ソーダではなく、セスキプラスで主に洗濯しています。
セスキプラスを洗濯に使うと、セスキ炭酸ソーダより洗濯物のニオイ落ちがよく、アルカリの力だけでなく酵素の力も洗浄に加わっているので、汚れが落ちやすいです。
私は柔軟剤としてクエン酸とグリセリンを使っていますが、セスキプラスで洗濯するとセスキ炭酸ソーダで洗濯するときより、使うクエン酸の量が少なくて済んでいます。(※個人の感想です)
丹羽久(にわきゅう)と石けん百貨は日本の会社にゃんだね!
丹羽久と石けん百貨のような、人にも環境にも優しい商品を取り扱う良心的な企業が日本に増えるといいにゃぁ。
無香料柔軟剤 市販の安全性の高そうなものだけ紹介の最後に
市販の無香料の柔軟剤、いろいろ調べたのですが、hisui個人的に、どうしても市販の無香料の柔軟剤で安全性の高いものが買いたいという知人向けに紹介できる柔軟剤は今のところこの3つしか見つかっていません。
もし、この記事で紹介した柔軟剤の他に、安全性の高いの市販の無香料柔軟剤(できれば界面活性剤不使用で天然精油不使用のもの)をご存じでしたら、この記事の下の方にあるコメント欄かXのメンション下記ポストへのリプ等で教えていただけると助かります!
ただ、結局一番シンプルなのは、柔軟剤としてクエン酸とグリセリンそのものを使うことだと思うので、こちらの記事をまだお読みになっていない方は是非一読ください!
セスキ洗濯のやり方 柔軟剤はクエン酸とグリセリンで!おすすめ分量紹介
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