夫が購入した新築の分譲マンションに2021年の3月から住み始めて9か月がたち、賃貸マンションと比べて新築マンション(持ち家)のメリットとデメリットが分かってきたのでこの記事でまとめておきます。
新築マンションを購入するメリット
住宅や税金に関する知識が増えた
この記事(賃貸派だった夫婦が新築マンションをローンを組んで購入した理由)でも書いたが、新築分譲マンションを1戸購入するのにも住宅ローン控除や保険や給付金などいろいろなことを調べて知識がものすごく増えた。
気軽にモデルルームに行って話を聞くだけでも、知らなかった知識を得られる可能性がある。
家族がいる人は、団体信用生命保険を考慮すると賃貸よりも持ち家を購入したほうが安心できる人もいるだろう。
住居の設備が優れている
賃貸用のマンションより分譲マンションのほうがいろいろな設備が優れている。
給湯器
給湯器は、賃貸マンションではお湯を使いたいと思っても水道から水をしばらく流さないとお湯にならなかったが、新築分譲マンションではおそらくタンクにお湯を貯めておく給湯器が使われているため、給湯器の電源さえつけておけば、水道のレバーを上げれば割とすぐお湯が出る。
浄水器一体型水栓
高性能の浄水器一体型水栓がついていてミネラルウォーター並みに水が美味しいのでミネラルウォーターを買う頻度が少なくなって節約になったり手間が減ったりした。
追記:その後、水道水のPFAS問題を知ったため、水道水はほとんど飲まなくなった。
基本的にミネラルウォーターを買って飲んだり料理に使ったりしており、エビアンかアイリスフーズの富士山の天然水を買うことが多い。
ビルトイン食洗機
ビルトイン食洗器が標準でついていて、あまり興味はなかったけど使ってみると超便利。
今まで、食器を一つ一つ洗ってすすいで食器が乾きやすいように水切りカゴに並べて、自然乾燥で乾いたであろう頃に水滴が残っていないかキッチンペーパーで軽く拭く感じで確認しながら食器を食器棚にしまうという方式で今までやっていた。
それが、食洗機があれば、食器を食洗機にセットする(必要が有れば軽く予洗いする)、洗剤を入れる、食洗機のスイッチを押す、乾燥まで終わったら食洗機から食器を取り出し、念のため食器に水滴がついていないかキッチンペーパーで確認しながら食器を食器棚にしまうという工程になった。
文字にしてみるとあまり大差なく思えてしまうのだが、お皿洗いにかかる時間は圧倒的に少なくなった。
まぁ、ネットを見てみると、食洗機に食器をセットしている時間があったら洗い始めてしまいたいという口コミも見かけたので、食洗機に関しては人によって合う合わないがあるかもしれない。
ちなみに、食器洗い機用の洗剤は、安全そうで環境にも害が少なそうな以下の2種類の内どちらかを使っている。
浴室の衣類乾燥機能が高性能
浴室の衣類乾燥機能が高性能で、節約モードでも除湿機を併用すれば5時間くらいで洗濯物が乾くし、急いでいるときは強モードにすれば2時間くらいで洗濯物が乾いてしまう。
共用設備が優れている
ラクセスキーやteburaキーなどが採用されているマンションがあり、カギを鞄に入れておいてエントランスのオートロックがエントランス付近にあるセンサーに近づくだけでエントランスの自動ドアが開いたり、自宅の玄関のドアも、カギを持っていればドアではタッチするだけでドアが開けられる機能が付いたマンションもある。
宅配ボックスから宅配便が発送できる
これはマンションによって違うと思うが、現在住んでいるマンションでは、宅配便が宅配ボックスから発送できるので、特に雨の日なんかはコンビニや取扱店や営業所に行かなくて済むので楽。
さらに、宅配ボックスからクリーニングも出せて宅配ボックスで受け取れるので時間の節約になる。
だが、その後香害による衣類への移香(ニオイ移り・有害物質の付着)がひどくてクリーニングは使わなくなった。
掃除が楽
新築できれいだし、最近の設備は汚れなどがつきにくいようになっているので掃除も楽。
家のメンテナンスにやる気が出る
持ち家のため、賃貸物件に住んでいた時よりは家のメンテナンスにやる気が出る。
汚れを取りながらワックスがけができる「AUROフローリングワックスシート」というものをネットで見つけて購入し、そのウェットシートで床を拭くのが楽しいとまではいかないが、拭くと床にツヤが出るので嬉しい。
自分が選んだエアコンが使える
賃貸物件に住んでいた時は、設置されていたエアコンが温度設定が1℃刻みのエアコンで、夏に暑いなと思って温度を1℃下げると今度は寒いなってなって温度を1℃上げて、温度を1℃上げるとまた暑いなってなって、温度を1℃上げるというのを永遠に繰り返していた。
一方、持ち家だと自分で選んだエアコンを購入して設置できるため、温度設定が0.5℃刻みのエアコンを購入して設置したので、26.5℃の設定温度でほとんど温度設定をいじることなく快適に過ごしている。
家を自分の好きなように変えられる
壁に穴を空けるのも割と自由だし、何年か住んで部屋の設備が古くなったりライフスタイルが変わったりしたらリフォームしたり間取りを変更するなども自由にできる。
住居が古いことによる設備のトラブルがない
以前住んでいた賃貸マンションでは、魚焼きグリルの焦げ付きが酷く、使おうとすると焦げが落ちていて、これで魚などを焼いて焼いているうちに来ないの焦げが食材に落ちてそれを食べるのは嫌だなと思って、何度かグリルの清掃に来てもらったのが面倒だったし、完全に焦げを取り除くことはできないとのことで、結局グリルをほとんど使うことができなかったが、新築だとそういった住居が古いことによる設備のトラブルがない。
団体信用生命保険の安心感
夫が万が一のことがあっても、ローンのない家が残ると考えると安心できる。
家族のことを思うなら家を買っておくのも悪くはないと思う。
新築マンションを購入するデメリット
初期費用が想像していたよりかかる
登記費用とか修繕積立金の一括払いとか、ここ標準でついてないの?みたいなところのオプション費用とか結構お金がかかった。
住み始めた瞬間に資産価値が下がる
マンションがある場所などによって違うが、新築マンションは住み始めた瞬間に購入金額の2割資産価値が下がると言われている。
住み始めてすぐに引っ越さなければならないといった事態になった場合は、かなり損する確率が高い。
シックハウス症候群や化学物質過敏症を発症するリスクが増える
新築なので建材のにおいがしばらくする。
化学物質が揮発しているので住み始めてから3年は頻繁に換気をすることを心掛けたほうが良いらしい。
なお、壁紙などに光触媒コーティングをしてもらったら一気にニオイがなくなった。
実際の部屋を確認してから契約することが難しい
新築マンションだと、だいたい建物が建つ前に契約して、契約して建物が建って中を見られるようになってから現地で実際の部屋「確認をして問題なければそのまま入居ということになる。
この現地確認で日当たりが思ったより良くなかったり、排気ガスなどの臭いが気になったりしてキャンセルする場合は手付金を放棄する必要がある。
建物が建つまで売れ残っている住戸があって現地を確認してから契約できる場合や、そもそも建物が建ってから契約する流れのマンションもあるが、だいたいの新築マンションは、モデルルームなどが用意されて建物が建つ前に販売開始されて、建物が建つ前に人気の間取りは埋まってしまう。
隣人がどんな人になるかわからない
隣人ガチャとも呼ばれているが、隣人や上下階の住人、近隣住民が自分と全く生活リズムが違ったり、ガサツな人で物を良く落としたり大きな音を立てることが多いと騒音トラブルで悩まされる可能性がある。逆に、ほんの少しの物音を立てるだけでいちいちいちゃもんをつけてくる人もなかにはいるらしい。
自分が非喫煙者で隣人が喫煙者の場合、たばこの煙が24時間換気の吸気口やレンジフードから入ってきて臭いに悩まされる可能性もある。
また、洗濯物の洗剤や柔軟剤のニオイや成分が苦手な体質の場合、隣人が香害製品の洗剤や柔軟剤を使っているとそのニオイや成分に悩まされる可能性もある。
隣人や近隣からの副流煙や、近隣の人が使用する洗剤や柔軟剤が原因となって化学物質過敏症を発症するケースもあるという。
また、ニンニクの臭いが苦手なのに、隣人が毎日のようにニンニク料理を作る場合や、魚の臭いが苦手なのに、隣人が魚好きで毎日のように魚を焼いているということも可能性としてなくはない。
住み替えが大変
住んでみて、騒音問題や隣人などとのトラブルや転勤などがあって住み替える場合、賃貸マンションからの住み替えよりも大変。
場合によっては、マンションの売却金額で住宅ローンの残債を完済することができず、自分の手持ちのお金から出して完済しなければならないこともある。
住み替えの場合は住み替えローンを使えば、残債が残っていても、新たに住む住居の住宅ローンに前の住居で完済しきれなかった残債を組み入れることができるが、売却と購入を同じ日に行わなければならないなど、手続きが複雑。
購入&住んでわかった!新築マンション(持ち家)のメリットデメリットvs賃貸の最後に
数年前までは正直、「人口がどんどん減っていくのに今の時代に家を買うとかありえないでしょ」くらいに思っていた。
それに、実家は元々アパートや戸建てで、一人暮らしの時も木造のアパートに住んでいて、何となく、マンションよりもアパートくらいの小規模な感じが良いと思っていた。
けれども、木造のテラスハウスに住んだときに隣の部屋からの騒音(夫婦喧嘩による物を投げる音や夜中の犬の鳴き声)に悩まされ、防音効果の高いマンションに住み替えたところ、隣人の生活音はほとんど気にならないし、24時間いつでもゴミが出せるし、宅配ボックスはついているし、セキュリティも結構しっかりしているしで、メリットがたくさんあることを知った。
そして、ネット上では「持ち家より賃貸派」の勢力が強い印象があったが、持ち家にすることを一度くらいは検討してみても良いのかなと思い、いろいろと調べた結果、新築分譲マンションを(夫が)購入するに至った。
賃貸マンションから分譲マンションに引っ越してから、こっちのほうがお得じゃん!便利じゃん!と気づいたところが多くあった。
生活にかかるコストが安くなったり、日々の暮らしが少し楽になったりしたところは、持ち家(新築マンション)を購入して良かったなと思う。
賃貸だとこれだけのレベルの物件は、私が住む場所を探していた限りでは定期借家などの条件付きの物件以外は全く見つからなかったので。
初期費用でお金はかかるが、毎月の家賃を払うのと同じかそれより安いくらいの住宅ローンの支払いで、賃貸用のマンションよりもかなりクオリティーの高いマンションに住めると考えると、新築マンションを購入する価値はある。
団体信用保険もあるので、賃貸よりも持ち家にした方がメリットが大きい人も多くいるだろう。
マンションを購入するにあたって、登記費用や、住宅ローンの融資手数料、月々の管理費や修繕積立金の支払いもあるので、賃貸と比べてグレードの高い部屋に住めることと、諸々かかってくる費用を考えて、それでも新築マンションを購入したほうが日々の生活や人生の満足度が上がるよねと納得した上であれば、新築マンションを購入するのは大いにアリだろう。
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