私は新卒の就活をする意義を見出せませんでした。
働いたこともない企業の働いたこともない職種に就くために志望動機を作り上げてエントリーシートを書き、面接を何度も受ける。
しかも、どんな仕事をするかは入社してみてからでないとわからない。
私は新卒で就職せず、既卒から派遣で働き始め、英語を使う専門事務職でキャリアアップしてきましたが、やはりこの「派遣で働く」という選択が正しかったと思います。
正社員で一般事務をしている友達の例
大手企業の正社員で一般事務をしている友達に、大学を卒業してから1年振りくらいに会ったときに聞いた話が衝撃的だったので書いておきます。
その友達は、生命保険会社で事務をしているのですが、仕事内容としては、生命保険に入る際の健康診断の予約を取るだけだと言っていました。
具体的には、生命保険に入る人の最寄り駅を聞いて、その近くで健康診断が受けられる医療機関をいくつか挙げて選んでもらい、日時の予約を取り、システムに入力するということでした。
「首都圏の駅の名前と場所はすべて頭に入っているが、それだけで、本当に簡単な仕事しかしていない」と言っていました。
その友達は後日異動願を出し、簿記の資格を持っていたので経理の仕事に異動できたそうですが、正社員の一般職だと下手したらものすごく簡単で退屈な仕事を何年もやることになるでしょう。
3年以内に正社員やめるなら派遣の方が収入多い
正社員にはボーナスがありますが、入社1~3年目では大した額ではないでしょう。
「ボーナスは何か月分」と就業規則にきちんと明記されている場合は正社員の方が年収が高くなるかもしれませんが、就業規則に賞与について明記されていない場合は、賞与が支払われない可能性すらあります。
その点、派遣社員の場合はボーナスがない分、月々の給与が高く設定されています。
正社員を3年以内にやめるのであれば、派遣で働いた方が年収は高くなることも多いでしょう。
英語を使う専門事務職の例
英語を使う専門事務職には、英文事務、貿易事務、秘書(セクレタリー)、海外営業事務、特許事務、翻訳業務、通訳業務などがあります。
これらの職種だと、例えば派遣の場合、時給1500円から3000円くらいまでの求人があります。
TOEICスコアの目安としてはTOEIC 500以上から求人はありますが、高ければ高いほど給与が高くなる傾向にあります。
英文事務、貿易事務、海外営業事務はTOEIC 600以上、特許事務、秘書(セクレタリー)はTOEIC 700以上、翻訳業務はTOEIC 800以上、通訳業務はTOEIC 900以上を要求している求人が多いです。
このような職種は基本的に、正社員での募集が少なく、派遣で募集している場合が多いです。
未経験からこれらの職種に挑戦する場合は、正社員での募集は極めて少ないため、派遣からスタートすることになるでしょう。派遣で経験を積めば、正社員での求人募集にも応募できるようになります。
下記のリンクで、東京23区で英語を使うオフィスワーク・事務の仕事で絞ってみたので、どんな仕事があるか興味のある方は見てみてください。
「東京23区で英語を使うオフィスワーク・事務の仕事」という絞り込みだけだとたくさん仕事がありすぎたので、勤務地や時給、職種などで自分にの希望に合うように検索条件を変更して検索し直してみるのもおすすめです。
英語を使う専門事務職は給料が高い
上記で挙げたような、英語力を必要とし、かつ専門的な知識やスキルを必要とする専門事務職は給料が高いです。
英語スキルを必要とする専門事務職では、経験を積めば、派遣で時給がどんどん上がっていくため、正社員としてこれらの職種で働くのと、派遣で働くのとで、年収的な差はほとんどなく、むしろ派遣の方が年収が高い場合があります。
専門事務職ならブランクがあっても働ける
専門的な知識を求められる職種なので、未経験の若い人よりも、経験のある40代、50代の人を雇用する場合も多いです。
20代前半の時に翻訳業務に応募した時は、他の50代の翻訳経験がある人が採用されたこともありましたし、特許事務をしていた時は、同業務についていた方には40代や50代の方もいました。
もちろん、ブランクがある場合は、パソコンスキルをブラッシュアップしたり、専門知識を学び直したりする必要があります。
それでも、若い人でも誰でもできるような一般事務では40代、50代の方の就ける仕事は少ないでしょうが、専門事務職ならブランクがあっても仕事に就ける可能性が高く、給与も一般事務より高い傾向にあります。
英語スキルが高いなら正社員で一般事務より派遣で専門事務職がおすすめかもの最後に
せっかく英語を勉強したのに、英語を全く使わない、誰でもできるような簡単な一般事務をするのはもったいないと思います。
専門事務職に就き、自分でしっかり勉強し、スキルアップしていけば、年収アップも見込めますし、年齢に関係なく働けます。
ただ簡単な仕事を何年かやりたい人には正社員の一般事務が向いていると思いますが、そうでない、上昇志向の高い方こそ、専門事務職でキャリアを積んでほしいと思います。
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