努力して目的を達成するのも素晴らしいことだが、努力しても目的を達成できないこともある。
けれども、努力で目的を達成できないとわかったときも落ち込む必要はない。
なぜなら努力しなくても目的を達成できる道があるからだ。
今回は、私が努力することをやめ、努力しなくても目的を達成できた具体的な経験について書いていく。
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【努力不要論②】努力することよりも大切な7つのこと私の当初の目的「家でお金を稼ぐ」→「翻訳者になりたい」
私の当初の目的はこれで、この目的を実現するために翻訳者になろうと思った。
なぜ翻訳者になろうと思ったかというと、小学生くらいの頃、「翻訳なら家で仕事できる」と大人の人たちから聞いて、言葉や英語などの外国の言語にも興味があったし、翻訳者になりたいなと何となく思った。
まず派遣で英文事務職で働く
翻訳者になりたいといっても、大学を卒業してすぐに翻訳の仕事ができるわけがないと思っていた。
それに、新卒で就活をして正社員として就職しても、企業に入社してからでないとどんな仕事ができるかわからないことが多く、英語を使う仕事をしたかった私は、どうしたら英語を使う仕事をすることができるか考え、あるとき派遣の求人サイトを見て、派遣なら英語を使う事務の仕事の求人がたくさんあることに気づいた。
TOEIC800のスコアがあれば時給1800円くらいの仕事もたくさんあったので、新卒で正社員として英語を使う仕事に就くことを諦め、TOEICのスコアを上げるための勉強にいそしんだ。
そして、大学卒業までにTOEIC875、英検準1級を取得し、大学卒業後、派遣で英語を使う事務の仕事(英文事務)の仕事に就いた。
目的がすり替わる「派遣で翻訳の仕事がしたい」
当初の目的である「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」という目的がいつの間にかすり替わって「派遣で翻訳の仕事がしたい」に変わっていた。
目的がすり替わった原因は、派遣という働き方が結構自分に合っていたこと、大学生の時にドラマ「ハケンの品格」を見て大前春子氏のような働き方に憧れを抱いたため、派遣でもっと高時給を目指したいと思ったこと、翻訳者への憧れもあり、派遣で翻訳職なら時給2000円くらいの高時給が狙えそうだったことなどがある。
当初の目的「家でお金を稼ぐ」を思い出す
虚弱体質の私は、ほとんど毎日定時で帰れる派遣就業でも、週5日フルタイム勤務で疲弊していき、ある時「あれ?そもそもの目的は?」と当初の目的を思い出した。
Webライターに挑戦 副業からフリーランス独立狙い
「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」という目的を達成するために、翻訳者になるための英語力のアップや、派遣で翻訳業務の仕事をすることをやめて、副業でWebライターの仕事を始めた。
副業から始めて、フリーランスのWebライターとして独立できればいいなと考えていた。
けれども、クライアントから仕事を請け負うフリーランスのWebライターの仕事は、納期があってスケジュール的にきつかったりするため、自分の目的が達成できそうにないことに気づいた。
何でもいいから自営業者・個人事業主になりたい!と思う
クライアントから仕事を依頼されたり請け負ったりしてやる仕事では自分のペースで仕事をするのは難しいと思い、何でもいいから自営業者・個人事業主になりたい!と思った。
そこで見つけたのがブロガーという職業だった。
フリーランス翻訳者でもWebライターでもなく、ブロガーという職業で、私の当初の目的である「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」が達成できそうだと思った(あくまで、ブログでお金を稼げるようになればの話だが)。
ブログで稼げるようになる 努力なしで目的を達成
アフィリエイトブログを始めたところ、4か月後に初の報酬が発生し、その後は右肩上がりに収益が増えていった。
そして、ブログを始めてから1年後には個人事業主として独立した(扶養内の個人事業主ではあるが)。
フリーランスの翻訳者になるのは諦めたが、「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」という当初の目的は達成した。
努力しなくても目的を達成できる道があったのである。
文章を書くのが超絶得意であり、わからないことや気になることがあると納得がいくまでとことん調べる検索魔の私にとって、ブログで稼ぐことは、努力するという意識を全くすることなく、できてしまった最強の得意分野だったのである。
ただ、ブログを書くことに関して、努力しているという意識はなかったが、頑張ってやっている感じはあった。今後は頑張るのもやめていきたい。
ブログの広告収入で稼ぐ仕組みと私が稼いでいる方法を解説してみる時の流れとともに自分の希望や目的は変わる
私が小学生くらいの時に思い描いた大人になってからの理想の働き方は、「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」であった。
だが、時代の移り変わりとともに、ノマドワーカーという、カフェやコワーキングスペースなど、自分の好きな場所で仕事をする人たちも出現し始め、私にとっての理想の働き方も、
「自分の好きな場所で、自分のペースで仕事をしてお金を稼ぐ」に変わっていった。
私が当初なりたいと思っていたフリーランスの翻訳者という職業は、納期などに左右されて自分のペースで仕事ができなかったり、守秘義務があるので多くの場合、カフェなどでは仕事ができず、仕事をする場所が自宅や事務所などに制限される。
よって、フリーランスの翻訳者はそもそも私の当初の理想の働き方を実現できるものではなかったし、私のなかで変化していった理想の働き方を実現できるものでもなかった。
努力や頑張ることを捨て去りたい
現在、新型コロナウイルスによる社会情勢の影響で、ブログからの広告収入が減ってしまった。
だが、そもそも、自分がブログで情報を発信することで誰かの役に立つことができて社会とつながっていて且つお金に困っていなければ、それほど稼げていなくても自分はそれなりに満足できるということが判明した。(まぁ、今まで稼げていたという事実があるからこのようなことを言えるのかもしれないが。)
現在の私にとっての理想の働き方は、「自分の好きな場所で、自分のペースで仕事をしてお金を稼ぐ」であるが、私はさらに努力という概念や頑張ることを捨て去りたい。
理想の働き方ではなく、理想の生活という観点で考えてみると、現在の私が本当に求めているのは以下のようなことだった。
「自分の好きな場所で自分の好きなことを自分のペースでやって、そのことが少しだけ他の人の役に立って社会貢献ができればなお良い。お金は稼げれば嬉しいけれど、お金を稼ぐためだけに何かをするのは疲れる。稼げなくても生活ができているのならば問題ない。生活が保障されているのであれば、ひたすら自分の好きなことをやったり、ダラダラ過ごしたりしていたい。」
これは、ネット上に自分が社会にとって有益だと思う文章をアップすることで達成。
生活に関しては、たとえブログで全く稼げなくなっても、今のところ夫に養ってもらえるので問題なし。
今後もし生活が困窮したときには、そのときになってからまた外で働くことを検討したり、身内に頼ったり、生活保護などの公的なものに頼ればよい。
自分自身の欲求に本気で向き合ってみたところ、理想のライフスタイルを実現する方法は、努力によって達成できるものではなく、「結婚しても子どもがいないなら女性もちゃんと働いてお金を稼がなきゃ」とか、「経済的に自立していなきゃ」とか、「こうしなきゃいけない」といった固定観念を消し去ることや他人の目を気にしないことだった。
周りの人が何と言おうが、本人や直接関わっている人が良ければそれでいい。
夫は私があまり稼げなくなっても外で働けとか言わないし、おそらく今の段階では需要のない随筆を書いていても何の文句も言わない。
だから、本人と本人の近しい関係の人が楽しく日々を過ごせていればそれでいい。
20代まではかなりまじめな性格で、常に努力をして自分を向上させていきたいと考えていたようなところがあったが、頑張りすぎて時に辛くなって死にたくなったりうつ病になったりしていた。
ひたすら頑張って時々精神的にどん底まで落ちるというのを繰り返すのもそれはそれで悪くはないけれど、周りの家族とかにも悪影響を及ぼしていただろうし、精神的などん底から回復するまでに時間がかかるのであれば、ペースは遅くても自分が無理なく楽しみながらできるようなことをマイペースにやっていくのもアリだと今は感じている。
がむしゃらに頑張って努力して自分を向上させることばかりが成長ではなく、ちょっと考え方を変えて、自分が辛くならないやり方で目的を達成する方法を考えることもそれはそれで精神的な成長と呼べる。
努力不要論③努力しなくても目的を達成できる道があるのまとめ
フリーランスの翻訳者は諦めたけれども、当初の目的であった「家で自分の好きな時間に仕事をしてお金を稼ぐ」は達成した。
また、理想の働き方というのをいったん忘れて、理想の生活というのを考えてみたときに、本当の自分の希望は少し違っていた。
自分の目的や希望や理想は、日々を過ごしているうちに、また、時が流れて社会が変わったり自分が変わっていくにつれて変わるもの。
なので、努力の仕方や方向も、時々見直して変えていく必要がある。
努力しているけれども、努力しても目的を達成できそうにない人、努力するのが辛くなってしまった人は、一度立ち止まって、努力しなくても自分の目的を達成する道はないか考えてみたり、自分の本当の希望を見つめ直してみたりしてみるのも良いのではないだろうか。
この記事を読んだ人におすすめの本
諦める力
そもそも、自分は何をしたいのか。
為末大『諦める力 (小学館文庫プレジデントセレクト)』 p.49
自分の思いの原点にあるものを深く掘り下げていくと、目的に向かう道が無数に見えてくる。道は一つでなはいが、一つしか選べない。
「価値観をずらす」ことでより自分にとって心地よく、楽しい状態にもっていく
為末大『諦める力 (小学館文庫プレジデントセレクト)』 p.3
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また、AmazonのAudibleの無料体験をすると、Audible対応の本が1冊無料で全文の音声が聞けます。この「諦める力」も対象です。
なまけもの時間術
とにかくがむしゃらに頑張るとか、無理をどうにか通そうというのは、そもそも「負け」が確定している中での努力なので、そこは早々に諦めて、さっさと別の勝利条件をそろえたほうがいいんじゃないでしょうか。
ひろゆき『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』 p.100
限界の正体
努力さえすれば勝てる、という時代ではありません。
為末大 『限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す方法』 p.115
量を積むことよりも、むしろ考える力の方が大事である。
為末大 『限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す方法』 p.116
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