派遣社員としていろいろな派遣先企業で働いてきましたが、やはり職場によって働きやすさや仕事のやりがいの有無が違ってきます。
生き生きと快適に働くうえで、派遣の仕事選びは重要となってきますが、働きやすい仕事や職場を選ぶのは結構難しいです。
大企業、中小企業、零細企業、外資系企業など、複数の派遣先で働いてきた経験をもとに、私が個人的に考える、派遣社員が生き生きと働ける仕事、働きやすい職場・派遣先の特徴を挙げてみます。
生き生きと働ける仕事 ‐ 新しいことが学べる仕事
人にもよると思いますが、新しいことが学べる環境にある職場では、スキルアップやキャリアアップできるので、向上心をもって生き生きと働けるでしょう。
なので、事務職だとしても、専門的なスキルが学べる専門事務職を選ぶと良いです。
専門事務職には、英文事務、貿易事務、海外営業事務、経理、金融事務、保険事務などいろいろあります。
向上心のある方は、今後のキャリアアップを考えて、一般事務や庶務などの仕事より、こういった専門事務職の仕事を選ぶことをおすすめします。
専門事務職で経験を積めば、未経験では時給がそこまで高くなくても、その後の転職先で高時給を狙えますし、正社員志望の方は職務経験を活かして正社員としての仕事への転職もしやすくなります。
働きやすい職場・仕事の特徴
次に、私が実際に体験して、働きやすいと感じた職場・仕事の特徴を挙げていきます。
同部署・同業務で派遣社員が働いている
同じ部署、同じ業務で既に派遣社員が働いている職場の場合、派遣社員の居心地が良い職場である可能性が高いです。
同じ部署に派遣社員がいることで心強いですし、同様の業務を担当しているのであれば、仕事内容についてもその派遣社員の方に質問できるのでさらに心強いです。
さらに、専門事務職系の職種で派遣社員が既に働いている場合、既に働いている派遣社員のスキルが高かったり、その職種の経験が豊富であることが多いです。
このような場合、職場の正社員が派遣社員のことを「スペシャリスト」として認識している場合が多いので、新しく入る派遣社員も「スペシャリスト」として見られます。
スキルに自信がある派遣社員の場合は、こういった職場は大変働きやすいです。
派遣社員が持っているスキルを必要としている
正社員のなかで、企業が必要としている特定のスキルを持っている人がいない時に、そのスキルを持っている派遣社員として働く場合は大変働きやすいです。
例えば、英語を使える人がいない職場で、英語を使うことが必要になり、英語が使える派遣社員の人に来てもらうという場合、職場は本当に困っているので、英語を使える人が来ると派遣先企業は本当に助かるのです。
「本当に困っていたところに必要な人材が来てくれた!」となるので、社員の派遣社員に対する対応が良く、職場の居心地がいい傾向があります。
産休・育休代替要員の仕事
正社員の方が産休や育休に入る場合、数か月から1年程度の短期間だけ代わりの人が必要になる場合があります。
産休・育休に入る人の代わりを他の正社員で補える場合は良いですが、補えない場合に、派遣社員に来てもらう場合があります。
産休・育休代替要員の仕事の場合、正社員の方が戻ってきたときに派遣契約終了となる可能性が高いです。
長期の仕事を希望する派遣社員が多いので、数か月から長くても1年程度で契約終了となる仕事に応募する派遣社員はあまり多くありません。
よって、募集をかけてもなかなか働いてくれる人が決まらないことも多いです。
派遣先企業側は、正社員が産休に入ってしまうと人手が足りなくて本当に困る状態になるため派遣社員を募集しているので、産休・育休代替要員の仕事で働く場合、派遣先の社員の方から大切に扱われる場合が多いです。
さらに、産休に入る正社員の人が、産休・育休後に戻ってきてまた働きたいと思うような仕事内容であると推測できるため、働きやすい仕事内容である可能性が高いです。
産休・育休代替要員の仕事は、募集時は「〇年〇月頃までの短期」という風に募集しています。
短期の仕事は応募する人が少ないため、未経験の仕事にも挑戦しやすいので、個人的にはかなりおすすめです。未経験からでも1年も働けば、次からは経験者として他の仕事探しができます。
実際私はこの産休・育休代替要員の仕事で、既卒職歴なし事務経験なしの未経験から英文事務の仕事に就くことができました。
働きやすい派遣先企業
最後に、働きやすい派遣先企業の特徴について挙げていきます。
既に働いている派遣社員からの評判がいい
求人募集の時に、「職場環境おすすめ!」「同業務で当社派遣スタッフ活躍中!」という風にで書かれている仕事は、派遣社員が働きやすい職場である可能性が高いです。
中小企業
名の知れた有名な大企業より、知名度の低い中小企業の方が働きやすい職場である可能性が高いように思います。
中小企業は、派遣社員を雇うのにそこまで高い時給を出せない場合も多いです。
あまり高い時給を設定できていないのに、高いスキルや経験が豊富な人、そのほかにも人柄が良い人などが来ると「いい人が来てくれて本当に良かった!」となるので、大手企業の仕事案件に比べて時給は多少見劣りするかもしれなませんが、働きやすい職場であることが多いです。
知名度の低い大企業
意外と、知名度の低い大企業というものも多くあります。
世間に名の知れた大企業よりは、知名度の低い大企業の方が、頭の固い人が少なく、派遣社員が働きやすい環境であることが多い気がします。
外資系企業
外資系企業では、雇用形態による差別のようなものはほとんどないのでおすすめです。
とは言っても、雇用形態による差別があるのは本当にごく一部の企業(大手企業が割と当てはまります。大手企業の正社員は頭が固いことが多いですので。)くらいですが。
外資系企業でもそこまで英語が使えなくても大丈夫な仕事も割とあります。
日本の一部の大手企業の生ぬるい環境が合わなくて、テキパキ仕事をしたい人や、自発的に考えたり行動できたりする人には外資系企業は本当におすすめです。
私自身、今まで働いてきた中で、職場環境としては外資系企業はかなり居心地が良かったです。
零細企業
零細企業が派遣社員を募集するときは、本当に人がいなくて困っていたり、必要なスキルを持っている人が社内にいなくて困っていて派遣社員を募集することが多いので、働きやすい場合が多いです。
ただ、組織的に小さいので、働きやすさはその企業の風土が自分に合っているかに左右されます。
また、仕事内容が体系的になっていない場合が多いので、積極的に人に聞いたり、自分で調べたり、自分で考えて仕事のやり方を工夫したりすることができない方だと、合わないこともあるでしょう。
派遣社員が働きやすい仕事・職場・派遣先の選び方のまとめ
派遣社員が働きやすく、生き生きと働ける職場を選ぶのはなかなか難しいです。
正直なところ、入ってみないとわからないことも多いです。
けれども、上記で書いたことを頭の片隅に入れておいて仕事選びをすれば、はずれの職場にあたる可能性を減らせるでしょう。
派遣の仕事の選びは本当に一筋縄ではいきませんが、大手企業や高時給にこだわらず、「自分がやりたいと思える仕事」というのを軸にして、仕事を選ぶことも大変重要と感じます。
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