「派遣会社に登録したのに仕事を紹介してもらえない!」「仕事にエントリーしても派遣会社から連絡が来ない!」「仕事にエントリーしても社内選考で落とされて職場見学までたどり着かない!」ということはよくあることである。
そこでこの記事では、派遣で6年以上働いてきた私が考える「派遣登録したけど派遣会社から仕事を紹介されない理由とその対処法」を書いてみる。
派遣の仕事を紹介されない理由【状況別】
「派遣会社に登録したのに仕事を紹介してもらえない
派遣会社に登録したのに仕事を紹介されない主な理由は、派遣会社は仕事案件中心に考えるから。
基本的に、派遣会社は仕事案件に対して「経験とスキルが合う人はどの人かな?」という見方で派遣するスタッフを決める。
一人の登録スタッフについて「希望に合う仕事は何かな?」という風にはあまり考えない。
なので、もし派遣会社に登録しただけで、仕事にエントリーしないでただ派遣会社からの連絡を待っているなら、気になる仕事に自分からエントリーしてみよう。
「仕事にエントリーしても派遣会社から連絡が来ない!」理由

仕事にエントリーしても派遣会社から連絡が来なかったり仕事を紹介してもらえない理由は、他にもっと、経験とスキルがその仕事に合う人が登録スタッフの中にいたというだけ。
大手の派遣会社だと、登録しているスタッフ数も多いので、その分いろいろな経験やスキルのスタッフがいる。
スキルや経験が足りなくて落とされる場合もあるが、スキルが高すぎたり経験が豊富すぎても、職場に合わないと判断されて紹介見送りとなる場合もある。
20代くらいの若い人を望んでいる職場もあれば、職場に年齢の高い人ばかりなので、40代くらいのエルダーの方を望んでいる職場もある。
タイミングの問題もあるので、なかなか仕事を紹介されなくても落ち込まないようにしよう。
メールで紹介されるけどエントリーしても採用されない
派遣会社はよくメールで「○○さんに是非ご紹介仕事があります」と書いて、求人を紹介してくる。
けれどもこういう紹介メールは、希望条件やスキルや経験が当てはまる人に送られているもので、自分以外のたくさんの人に送られている。
なので、エントリーしても採用されない場合、その求人には他の人もエントリーして、他の人で決まってしまったということ。
比較的簡単な事務の仕事の場合、働きたい人がたくさんいるため数を打たないと当たらないので、自分ができそうな求人にはどんどんエントリーする必要がある。
リクナビ派遣やはたらこねっとなどの派遣求人サイトでも同様で、スカウトメールが来ても、そのメールはたくさんの人に送られている場合が多い。
「仕事にエントリーしても社内選考で落とされる」理由

エントリーして社内選考落ちになって、でもまだ派遣求人サイトに求人が出ていて、その後も何か月も求人広告が出ているなんてこともある。
こういう場合は、派遣先の要求が高めで、派遣先が本当に条件の合う人がいた場合にだけ働いてもらおうとしているだけ。
つまり、派遣先が求める条件が高すぎるか細かすぎるために派遣会社側も簡単には社内選考を通せないのである。
「もしかして派遣会社のブラックリストに入っている?」なんて不安になる必要はない。
ただ単に派遣先企業の都合によるものなので、気にしなくていい。
また、このような場合、登録スタッフを増やすための「釣り案件」と捉える人も少なくないが、虚偽の求人広告を出すことは違法であるし、求人広告を出すのにもお金がかかるので、「釣り案件」を掲載する派遣会社はめったにないだろう。
派遣の仕事を紹介してもらえないときの対処法
対処法①気になる仕事にどんどんエントリーする

仕事にあまりエントリーしていない人はまず、気になる仕事にどんどんエントリーしよう。
派遣会社に登録すると、大手の派遣会社ではWebでスタッフ専用のページがつくられる。そのページを見て、気になる仕事があったらどんどんエントリーしていこう。
基本的に大手派遣会社では、エントリーした後に電話で詳細内容の説明があって、それを聞いてから正式応募するか決めればいいことになっている。
また、大抵の場合、エントリーするだけなら複数の仕事にエントリーできる。
人気のある仕事はスタッフ専用ページへの掲載後、数時間でエントリーが締めきられてしまったりするので、気になる仕事には即エントリーするのが必須。
「自分にできるかな?」なんて悩んでいて数日後にエントリーしても、もう派遣会社の社内選考が終わっていて他の人で話が進んでいることがほとんど。
その仕事があなたにできるかどうか、それを決めるのはあなた自身でも派遣先企業でもなく、派遣会社。あなたにできる仕事かどうかは経験豊富な派遣会社の担当者が判断してくれる。
なので、気になる仕事があったら迷わずエントリーして、詳細な仕事内容を聞いてやってみたいと思ったら迷わず正式応募して社内選考に進もう。
対処法②職歴・資格・スキルなどの登録情報を変更する

登録時に職歴・資格・スキルなどの登録情報を入力したと思う。この登録情報をちゃんと詳しく入力することも大事。
例えば、
「特許事務及び翻訳業務」
と書くだけでは、具体的にどんな仕事をしていたのか、本人以外はあまりイメージが沸かない。私の場合はこう書いている。
◎知的財産グループ内での特許事務及び翻訳業務
- 特許に関する社内資料・外国代理人からの資料・訴訟関連書類の翻訳(英⇔日)
- 会議資料の作成(ワード、エクセル、パワーポイント使用)
- 会議のスケジュール調整・インビテーション送付(アウトルック使用)
- 自社および他社の特許出願・登録特許のデータ抽出およびグラフ作成
- 年金管理(社内システムへの入力および年金管理会社への連絡)
- 電話応対、電話取次(英語含む)
職歴の職務内容に書かれた内容をもとにして派遣会社は派遣先に渡すスキルシートを作成する。なので、この職務内容の記載は、派遣先企業との顔合わせで自分の職歴を説明する際にも役立つので、必ず経験した職務内容を詳細に入力しておこう。
そのほか、派遣会社によっては、職歴ごとにWord、Excelではそれぞれどのような機能の使用経験があるか、英語を使用した場合はメールを作成したのか翻訳したのかなど、チェック項目がある派遣会社もある。たとえばこんな感じ↓↓
出典:リクルートスタッフィング
のマイページ
詳細にチェックすることで、紹介される仕事の幅が広がるので、業務で使用したことのあるOA機能はもれなくチェックしよう。
対処法③複数の派遣会社に登録する
登録している派遣会社からなかなか仕事を紹介されない場合、他の派遣会社に登録してみるというのも一つの手。
登録している派遣会社の数が多ければいいというわけではないが、1社にしか登録していないのであれば、まずはもう1社別の派遣会社に登録することをおすすめする。
派遣会社によって、得意とする分野や職種、取引している企業が違うので、できれば3社くらいに登録すると、それぞれの派遣会社の特徴がわかる。
そうすると、「この派遣会社が自分に合ってそう」「この派遣会社は自分がやりたい仕事がたくさんある」などがわかってくる。
また、複数の派遣会社に登録していれば、その分応募できる求人数が増える。
なので、派遣会社に1社にしか登録していない場合は、他の派遣会社にも登録してみよう。
私が個人的に一番気に入っている派遣会社はリクルートスタッフィング。
リクルートスタッフィングでは、オンライン登録で、オンラインコンシェルジュサービスというサービスを提供していて、仕事についていろいろ相談できるので、派遣の仕事の探し方や、仕事の紹介がないときにどうしたらいいかアドバイスを聞いてみるのも良いかも。
リクルートスタッフィングの公式サイトはこちら→リクルートスタッフィング
他には派遣会社のテンプスタッフも仕事経験が浅い人や派遣で働くのが初めての人などにも丁寧に対応してくれるのでおすすめ。
対処法④希望条件を変更する
希望勤務地の範囲を広げる

仕事をなかなか紹介してもらえない場合、希望勤務地の範囲を広げるのも効果的である。
例えば、東京の23区の仕事は、多くの人がエントリーするので、なかなか仕事を紹介されない。
ところが、東京の郊外だと都心部に比べて応募する人が少ないので、派遣会社の社内選考を通りやすくなり、仕事を紹介されやすくなる。
また、東京だけに絞っていて通勤時間60分以内で設定している場合、通勤時間60分であれば、埼玉や神奈川まで通勤可能ではないだろうか?
希望勤務地に周辺の県を追加するのも効果的である。
希望時給を下げる

希望時給を下げることも考慮に入れてほしい。
例えば、時給1600円で勤務時間7時間、1か月20日働いたとすると、月給は224,000円。
ところが、時給1500円で勤務時間8時間、1か月20日働いたとすると、月給は240,000円。
そのほかにも、毎月残業が10時間や20時間ある場合は、その分月給が高くなる。
働く時間が増えるのが嫌でなければ、時給で考えるのではなく、トータルでもらえる金額で考えるのも一つの手である。
対処法⑤中小規模の派遣会社に登録する
大手の派遣会社ではなく、中小規模の派遣会社に登録するという手もある。
中小規模の派遣会社は多くの場合、仕事案件が発生した時にその都度求人サイトでスタッフの募集を行っている。
派遣求人サイトで仕事を検索して、やりたい仕事があったら求人サイトからその仕事に応募して、派遣会社に登録にいくという流れをとるといい。
派遣求人サイトには、リクナビ派遣、はたらこねっと、エン派遣などがある。
私も20代前半や半ばまではまだ仕事の経験が豊富ではなかったので、大手の派遣会社では希望する仕事が紹介されず、中小規模の派遣会社に登録に行って、やりたいと思える仕事に就くことができたことがある。
ただ、中小規模の派遣会社は大手派遣会社に比べてサポートの点で劣っていたりする。
なので、大手の派遣会社に複数登録していない場合は、まず先に複数の大手派遣会社に登録することをおすすめする。

対処法⑥派遣で働く以外の選択肢を検討する
派遣社員に即戦力を求める企業も多いので、仕事の経験が浅い人で20代から30代くらいの人は、派遣ではなく正社員の求人で仕事を探したほうが、早く仕事が見つかる可能性がある。
なので、20代、30代の人におすすめの転職サービスを2つ紹介する。
20代の転職活動・キャリアチェンジなら「Re就活」
「Re就活」 は、20代でキャリアチェンジしたい人や、第二新卒として就職活動や転職活動をしたい人におすすめの20代専門の転職サイト。
- 20代で社会人経験が浅く、自分の経歴に自信がないけど転職したい
- 前職が自分に合っていなくてキャリアチェンジしたい
- 新卒での就活があまりうまくいかず、就職活動をやり直したい
「未経験の職種に転職したいからまずは派遣で」と考える人もいると思うけれど、20代なら若さや素直さややる気を武器にして転職活動できるし、そもそも20代で若いというだけで転職市場においてアドバンテージがある。
特に、転職サイト「Re就活」には正社員の求人でも未経験から応募できる求人や、社会人経験が浅くても応募できる求人がたくさんあるので、やっぱり正社員の求人も気になっている人は 「Re就活」 に会員登録をして、正社員求人を探してみよう。
20代、30代のじっくり転職活動なら「ミイダス」
転職サービスのミイダスでは、自分の職歴やスキルなどのプロフィールを登録しておくと、自分に興味を持ってくれた企業からスカウトメールが届く。
派遣では、自分から気になる仕事にエントリーする能動的な就職活動をすることが多いが、このミイダスでは、自分に興味がある企業から連絡があり、スカウトメールが来たら面接は確約されている。
派遣の仕事も探しつつ、ミイダスのような転職サービスに登録して、正社員の求人と比較しながら就職活動するのも良いのではないだろうか。

派遣会社に登録したけど仕事を紹介されない理由とその対処法のまとめ

仕事探しはとにかく、自分から能動的に動くことが大事である。
なので気になる仕事があったらどんどんエントリーしてみよう。
エントリーして派遣会社の社内選考で落ちても落ち込まないことも大切。
希望の仕事で社内選考落ちしてしまったら、職務経歴などの登録情報の変更をしてみたり、希望条件を変更したり、複数の派遣会社に派遣登録をしてみよう。
うまくいかなかったらどんどん他のことを試して改善していくことのが就職への近道なので、少しずつでいいので、この記事に書いた対処法を実践してみてほしい。
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