慢性上咽頭炎の治療の上咽頭擦過療法 (EAT : イート(Bスポット療法とも言う))と鼻内翼口蓋神経節刺激法 (INSPGS : インスピグス(インスピングスとも言う?))を受けるために耳鼻科に通い始めたのですが、その病院に行く前の約10か月間、化学物質過敏症でその病院に行くのが困難だったため、「慢性上咽頭炎を自分で治したい!」と自宅でできる慢性上咽頭炎を治すためのセルフケアをやっていました。
耳鼻科の初診時は中程度か軽度の慢性上咽頭炎だったみたいなのですが、セルフケアを続けていたことにより、頭痛や咳、喉の詰まり感、後鼻漏などの症状が緩和されていったので、自分で上咽頭の炎症を重度くらいから中程度あるいは軽度まで鎮められていたのではないかと思います。
そこでこの記事では、慢性上咽頭炎を自分で治す・改善するためのセルフケアの内、実際にやってみて特に効果的と感じたもの5つを紹介します。
ちなみに、慢性上咽頭炎改善に効果を感じたサプリメントについては、オンラインコミュニティ MCS EHS Light 内で紹介しています。投稿サンプルにしているので、半分は無料で読めるので、この記事を読んだ後で?今すぐに?でもいいので、よかったら覗いてみてください。
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MCS患者、慢性上咽頭炎の診断・治療をしてくれる耳鼻科に行ってきた 上咽頭擦過療法(EAT)を5回受けた効果・費用・痛い?をレポート 日野厚生クリニックの化学物質過敏症外来行ってきた(環境症状外来・CS)鼻うがい
まず最初に始めたのが鼻うがいです。
慢性上咽頭炎を治すためというよりは、化学物質過敏症発症直後の2021年12月半ばに右の鼻の奥の方から鼻血が出たり、鼻水に血がにじんだりしていたのと、右の鼻と右の耳からサラサラの液体が流れてくることがあったので、急性上咽頭炎だったのか軽症の脳脊髄液減少症で脳脊髄液漏れだったのかよくわからなかったんですが、とりあえず鼻や喉の症状を改善させるためにいいだろうってことで、鼻うがいを始めてみました。
私が鼻うがいに使っているのはハナクリーンS。
鼻うがいをやり始めたら、今ではほぼ毎日やらないと気持ち悪いくらいになり、歯磨きと同じくらい習慣化されました。
寝る前や鼻がムズムズした時に鼻うがいをしていて、毎日1、2回行なっています。
洗浄剤は、やり始めの頃は専用の洗浄剤「サーレS」を使っていましたが、今は家にある塩を使っています。
ハナクリーンSの容器に塩を1.4g入れて溶かせば0.9%の生理食塩水になります。
私は0.1g単位まで測れるクッキングスケールを使って塩の量を測っています。
なお、塩分濃度はそれほど厳密でなくても良いらしいです。
たまたま塩の量を多く(2gくらい)入れてしまったときに、鼻の炎症が急激に治まったような気がしたことがありました。
風邪をひいた時などには塩分濃度2%の高張食塩水なるもので鼻うがいをすると良いそうです。
風邪の予防には、生理食塩水に近い約1%の食塩水を使った鼻うがいが、鼻がツンとするような違和感が少ないので適しています。風邪をひいたかなと感じたら、その倍の濃度の2%の高張食塩水での鼻うがいがおすすめです。
ウイルスを寄せつけない! 痛くない鼻うがい
追記:鼻うがいより手軽!鼻洗浄スプレー
2023年4月追記:最近は鼻うがいではなく、鼻洗浄スプレーで済ませてしまうことも多いです。
最初はこちら↓の赤ちゃん・子ども向けの商品の方が少なめの量で安かったので、試しに買って使ってみました。今は↑上の鼻スプレーを主に使っています。
生理食塩水の濃度の鼻洗浄スプレーで物足りない方はこちら↓
高塩濃度のスプレーで、鼻の中の炎症があるであろう部分に噴射液が当たると鼻がツーンとします。鼻づまりにはこれが良いそうです。
簡易的オイル点鼻
鼻うがいの次に始めたのが簡易的オイル点鼻です。
簡易的オイル点鼻とは、綿棒にオイルをつけて、鼻の穴のふちに塗るというもの。
鼻の穴のふちに塗るだけで、繊毛の働きで鼻の奥までオイルが行きわたる(?)らしいです。
使用するオイルは、アマニオイルかソンバーユ液状か太白ごま油がおすすめです!
私は簡易的オイル点鼻にはコスパがまあまあで香りもそれほど気にならないアマニオイルを主に使っています。
もしアマニオイルの香りが苦手でも、料理にも使えます!直接鼻に塗るより料理に使う方が香りは気になりません!
サラダやスープにかけるだけで手軽にオメガ3を摂取!
なお、この簡易的オイル点鼻を始めて数日で、鼻の奥の方のたぶん上咽頭から血の滲んだ鼻水が出てきていたのが、血が滲むことがなくなりました。
追記:リポイド肺炎に注意!
2023年4月追記:リポイド肺炎に注意!
就寝時などに長期間(年単位)にわたっておこなうのはやめておきましょう。詳しくは下記のニュースを参考に。
ミサトールリノローションによる上咽頭洗浄
簡易的オイル点鼻の次に始めたのが、ミサトールリノローションによる上咽頭洗浄です。
梅エキスに抗ウイルス作用や炎症性サイトカイン抑制作用などがあるとのこと。
ミサトールリノローションは上咽頭の粘膜に沁みないようにつくられているらしいのですが、やり始めたときは結構沁みました。
でもこのあとで紹介するオイル点鼻(ナスヤ)を始めたところ、あまり沁みなくなってきました!
ミサトールリノローションによる上咽頭洗浄を始めるには、上記の専用洗浄剤と鼻用洗浄器を両方買う必要があります。
オイル点鼻(ナスヤ)
ある時、「簡易的オイル点鼻でなく、本格的なオイル点鼻もやってみよう!」と思い立ち、アーユルヴェーダの「ナスヤ」という点鼻法のように鼻腔内にオイルを垂らすオイル点鼻もやってみてたら、これがかなり良かったです。
点鼻用のオイルは、アマニオイル、ソンバーユ液状、太白ごま油の3種類を試して、各オイルの香りと質感の感想は以下のツイートの通り。
ソンバーユ液状は個人的には一番香りのクセがありません。
値段がもう少し安ければ尚良いです。肌の保湿にも使えるので買って無駄はないと思います!
なお、ソンバーユ液状は、楽天市場ならミサトールリノローションを販売している「ゆびのばひろば」で売っているので一緒に買えちゃいます!(記事執筆時の情報)
太白ごま油はコスパ良しです!
もしごま油の香りが気になってオイル点鼻に使うのが難しくても料理にも使えます!
私の上咽頭の炎症には太白ごま油が一番効いたみたいで、太白ごま油でのオイル点鼻を1回やっただけで、その後ミサトールリノローションもオイル点鼻もほとんど沁みなくなりました。
(とはいえ、耳鼻科でのEATとINSPGSの治療1回の効果の方が断然高く、治療によりミサトールリノローションが全く沁みなくなりましたが。)
「ミサトールリノローションが沁みる」というのが、慢性上咽頭炎があるかないかの判断基準の一つになるかもしれません。
「ミサトールリノローションによる上咽頭洗浄」についてもう一度読む(↑上にジャンプ)
首こり改善
首こりが慢性上咽頭炎の原因になっていることもあるとのことで、この動画のセルフケアもたまにやっています。このチャンネルの他の動画もいい感じです!
(まぁ耳鼻科で上咽頭擦過治療(EAT)とINSPGSを1回やってもらったら首の痛みと首こりがほぼ消え去ったので、首こりが慢性上咽頭炎の原因になっているのか、慢性上咽頭炎が首こりを引き起こしているのかわからないですが。)
また、手からアプローチして首こりを改善する下記の動画のセルフケアもやっています。
私の場合、パソコンで作業してると首が痛くなってくるので、マウス操作から首こりがきてるんじゃないかと思ったので。
この動画の手の甲をマッサージするセルフケアをやり始めたら片頭痛がちょっと軽くなりました。
慢性上咽頭炎と化学物質過敏症
慢性上咽頭炎がある方で、活性炭マスクをしたり光触媒除菌脱臭機を使ったりして喉の痛みや咳、後鼻漏などの症状が改善される方は化学物質過敏症を併発しているかもしれません!
まずは活性炭マスクや光触媒除菌脱臭機をして症状が改善するか試してみてはいかがでしょうか!
また、合成洗剤や柔軟剤、芳香剤などから揮発する香料や抗菌・消臭成分も、粘膜や肌や神経などに悪影響を及ぼす恐れがあります。
合成洗剤や柔軟剤、芳香剤などを使用されている方は、これらの使用をやめることで、いろいろな症状が改善するかもしれません。
特に、マイクロカプセルが配合された洗濯洗剤や柔軟剤を使用されていると、長時間化学物質が徐放されている状態になるため、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
まずは無香料洗濯から始めてみるのはいかがでしょうか!
おすすめはセスキ炭酸ソーダでの洗濯ですが、水だけで洗濯しても約7割の汚れは落ちるそうです。
マイクロカプセル入りの合成洗剤や柔軟剤を使用されていた方は、洗濯槽に汚れが溜まっている可能性がありますので、セスキ炭酸ソーダでの無香料洗濯を始める前に、洗濯槽クリーナーで洗濯機の洗浄をされることをおすすめします。
こちらの洗濯槽クリーナーは縦型洗濯機用なので、ドラム式洗濯機をお使いの方はドラム式洗濯機用の洗濯槽クリーナーをお使いください。
セスキ炭酸ソーダで私がよく買っているのはこちらのアルカリウォッシュですが、セスキ炭酸ソーダと名のつくものでしたらなんでもOKです。
洗濯機の柔軟剤を入れるところに、クエン酸小さじ1くらいと少量の水(冬はぬるま湯の方がいいかも)を入れておけば、柔軟剤の役割を果たし、衣類が柔らかくなります。
セスキ洗濯の詳しいやり方、クエン酸とグリセリンを柔軟剤として使う方法は下記の記事で説明しています。
セスキ洗濯のやり方 柔軟剤はクエン酸とグリセリンで!おすすめ分量紹介化学物質過敏症の症状の一部は慢性上咽頭炎からきている?
このブログを読んている方は化学物質過敏症の方が多いと思うので書いておきます。
化学物質過敏症の症状の一部は慢性上咽頭炎からきているかもしれません!
慢性上咽頭炎によって引き起こされ得る症状はさまざまで、頭痛や目の症状や倦怠感や睡眠障害や皮膚症状など、「この症状も慢性上咽頭炎が原因のこともあるの?!」ってビックリな感じです。
下記のリンク先のページを見て、少しでも気になる症状があるCS、MCSの方は慢性上咽頭炎を治すためのセルフケアを試してみたり、慢性上咽頭炎の診断・治療ができる医療機関を受診してみることをおすすめします!
化学物質過敏症の症状と思っている症状も、慢性上咽頭炎が根本原因になっているかもしれません。
私は駅前の人がたくさんいるところなど、人の服からの洗剤・柔軟剤などからのTVOC(総揮発性有機化合物量)が高そうな場所では、イテテテテってなってその場を離れなければならないくらいの片頭痛がすることがありましたが、上咽頭擦過療法(EAT)とINSPGSを1、2回受けてからは、今のところ人混みでも強い片頭痛が起きていません。
慢性上咽頭炎の診断・治療ができる医療機関一覧のリンクを以下に貼っておきます。
微量の化学物質を吸って出るつらい症状がある方は、一度は慢性上咽頭炎の診断・治療ができる医療機関で上咽頭の状態を診てもらった方がいいと思います。
慢性上咽頭炎を自分で治したい!特に効果的と感じたセルフケア5つの最後に
慢性上咽頭炎の診断・治療を行なっている耳鼻科での上咽頭擦過療法 (EAT : イート)と鼻内翼口蓋神経節刺激法(INSPGS : インスピグス)による治療は私にとっては効果てきめんでした。
ですので、自分が慢性上咽頭炎かもしれないと思っている方は、一度は慢性上咽頭炎の診断・治療ができる医療機関を受診したほうがいいと思いますが、すぐに行くのが困難な方は、まずセルフケアから始めるのもいいのではないでしょうか。
病院に行くにしても、セルフケアで上咽頭の炎症をある程度鎮められれば通院回数が少なくて済むかも!
もしセルフケアで慢性上咽頭炎を自然治癒させることができれば、通院は診断のための1回のみという可能性もある!
慢性上咽頭炎の診断・治療を行なっている耳鼻科やその他の医療機関に行ける方、すでに通ってらっしゃる方も、病院での治療だけでなく、セルフケアも並行して行うと治りが早くなるかもしれません。
この記事で紹介したセルフケアで取り入れられそうなものを無理のない範囲で取り入れてみましょう!
この記事を読んでくれた方へのおすすめ動画
以下の動画は、書籍「慢性副鼻腔炎を自分で治す」の解説動画で慢性上咽頭炎についてではないですが、鼻うがいと簡易的オイル点鼻のやり方の解説が分かりやすいのでおすすめです。
寝起きの鼻づまりを改善する鼻カイロのセルフケアやおすすめ食材の紹介もあります。
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