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普通に生活しているだけで加害者側にならざるを得ない国に生きている

香害で苦しんでいる側が被害者で、合成洗剤や柔軟剤などの香害製品ユーザー側が加害者という捉え方がある。

また知らず知らずのうちに健康を害され無駄な医療費を払わされ、嗅覚疲労を起こさせられ、ひどいと嗅覚麻痺させられている香害製品ユーザー側・愛用者側も被害者という捉え方もある。

私は香害で苦しんでいるというか迷惑しているので被害者側かもしれないけれど、この世の中で生きていく上で何かしらの加害者になっている状況であることは常に感じている。

チョコレートはなるべくフェアトレードのものを買うようにしているが、たまにフェアトレードではないであろうチョコレートやココアパウダーが使われたお菓子やスイーツを買って食べてしまう。

卵は平飼い卵を買っているけれど、ときどきデリバリーやテイクアウトで卵が使われた料理を食べてしまう。

低価格すぎるオーガニックコットン製品を買ってしまう。合成繊維が含まれた衣料品を買ってしまう。

アフリカの人々を搾取することでその低価格が実現されているであろうチョコレートが使われたお菓子やスイーツ。

ケージ飼いされている鶏が産んでくれたであろう卵が使われた料理。

搾取によってその低価格が実現しているかもしれないオーガニックコットン製品。

着るたびにマイクロプラスチックのが大気中に放出されたり、洗濯するたびにマイクロプラスチックが洗濯廃水とともに流れていってしまう合成繊維入りの衣料品……

搾取する側・加害者側にならないように生活しようとするとものすごくお金がかかる。

フェアトレードのチョコレートは高いし、平飼い卵も高い。

GOTS認証やNOC認定を受けたオーガニックコットンの衣料品だけを買い、合成繊維が全く使われていない衣料品だけで生活するのも私にはたぶん無理。

そして、どんなに気を遣っても、搾取する側・加害者側にならずにこの日本という先進国で生きていくことはおそらく不可能だろう。

そもそも生きていく上で、他の生き物の命をいただいていかなければならない。

生きていきたいとか思ってないけど。生まれてきたくなんかなかったけど。なんで生きているのか意味わかんないけど。

余命半年とか言われたら、死ぬまでに絶対にやりたいこととか思い浮かぶんだろうか。

この生を尊いものだと感じるんだろうか。

わからない。どうでもいい。今日死ぬとしてもたぶん後悔はないと思う。

だから、今日もただ暇つぶしで文章を書くだけ。

でも本当は、普通と感じているこの日常が、実は全然普通ではなくて、輝かしい幸福の中なんだろうってことは分かっている。

この随筆を読んでくれた人が読むと良いかもしれない本



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1 COMMENT

hisui

やりたいなって頭で思っていることは山のようにあるんだけど、時々そんなのもうどうでもいいから早くこの生を終わらせてくれって思うんだよね。

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