派遣の仕事探しをする際、やはり「いい求人がほとんど無いな!」という時期はある。
基本的には年間を通して仕事がないわけではないので、仕事をしたい1か月前くらいに仕事探しを始めればいいと思う。
けれども、こういう時期は求人が多くてこういう時期はこんな特徴があるというのがあるので、それを踏まえながら仕事探しにおすすめの時期・タイミングについて書いてみる。
先に結論を書くと、個人的なおすすめは9月、3月、12月、6月の順なので、これらの月をおすすめする理由を各月ごとに説明してみる。
派遣の仕事探しをする上での事前知識
派遣の仕事探しにおすすめの時期を紹介する前の事前知識として知っておいてほしいことがある。
多くの大手派遣会社では基本的に、派遣の仕事の雇用契約が3か月更新になっており、4月1日から6月30日・7月1日から9月30日・10月1日から12月31日・1月1日から3月31日という契約期間で、すべての派遣スタッフの契約期間を合わせるようにしている。
よって、4月・7月・9月・1月の1か月前くらい、つまり3月・6月・9月・12月から仕事探しを始めると、この4半期の契約期間の派遣社員の入れ替わり時期の求人に就くのにタイミングがいい。
派遣の仕事探しにおすすめの時期・タイミング
個人的なおすすめ1位は9月!
9月を個人的におすすめする理由は主に以下の3点。
「求人数がそれなりにある」「争奪戦がそこまで激しくない」「気候がいい」である。
求人数がそれなりにある
9月は10月始まりの仕事の求人が多く出る時期。
3月末ほどではないが、9月末に辞める派遣社員も多いため、10月始まりの求人は割と多い。
また、秋採用で他の会社に採用された正社員が辞める時期でもあり、企業内で人事異動のある時期でもあるので、正社員の代替ポジションの求人もある。
争奪戦がそこまで激しくない
3月ほど求人数は多くないので、求職者数もそれほど多くはなく、人気の仕事の争奪戦がそこまで激しくない。
気候がいい!
転職活動するのに気温などが最適
9月は暑さもだいぶおさまってきて転職活動をする上で良い季節である。台風が来る可能性は否めないが…。
働き始めてからも都合がいい
新しい派遣会社を通して就業し始める場合や、同じ派遣会社でも仕事をしていない期間が1ヶ月以上たってしまった場合は、有給休暇の回数がリセットされる。
よって、働き始めて6か月間は有給休暇が付与されない。
そう考えると、10月から3月までの間は、台風が来る心配がほとんどないので欠勤の可能性が低い!
体調的に全然元気で会社に行けるのに台風が来て出社できなくて給料をもらえないのはもったいない。
また、毎月祝日があるし、お正月休みもある。
大雪で交通機関が乱れることがあるかもしれないが、それだけはしょうがないと考えよう。
あったとしても関東なら年に1回か2回である。
やはり働き始めてからの働きやすさって大事だと思う。
個人的なおすすめ2位は3月
メリット – 求人数が最も多い
3月は4月始まりの求人が多くなる時期。
3月末で辞める派遣社員が多いので、必然的に求人数が多くなる。
やはり求人数としては、4月始まりの仕事の募集が多い3月が年間を通して一番多いと感じた。
3月末は派遣社員だけではなく正社員も辞めることが多いので、正社員の代替ポジションの求人もある。
求人数が多いと争奪戦が激しくなるとはいえ、やはり4月始まりの求人数の多さの魅力は捨てがたい。
4月始まりの派遣の仕事を探す場合には、通常より少し早めに2月下旬から3月にかけて探すのがいいと思う。
また、4月に入ってからも数週間のあいだはまだかなりの求人数がある。
デメリット – 働き始めてからが大変
4月始まりの仕事だと、初めてその派遣会社を通じて就業する場合や、同じ派遣会社でも働いていない期間が1か月以上ある場合は、有給休暇なしでゴールデンウィーク後の祝日がない魔の10週間を乗り越えなければならないし、梅雨もあるし、梅雨が終わったら夏で暑いし、さらに台風攻撃もある。
それを乗り越えてやっと10月1日に有給休暇が付与されるので、3月の仕事探しは働き始めてからが大変というのがデメリットである。
個人的なおすすめ3位は12月
新年1月始まりの仕事を探すのには12月が最適である。
12月末は派遣契約の切り替わりのタイミングだし、12月のボーナスをもらって辞める正社員の代替ポジションの求人もある。
そして12月は1年を通して求職者が最も少ない!
よって他に転職活動をしている人が少ないので求人に対して倍率が低いので仕事探しの時期としては狙い目である。
また、引継ぎ期間を長く取る派遣先の場合、3月末に会社を辞める正社員の代替ポジションとして派遣社員を1月に入れて、3か月くらいかけて引継ぎすることもある。
私も実際にこのパターンで1月始まりの仕事を始めたことがある。
他にも12月に転職活動をして高時給で好条件の仕事が見つかったことがある。
デメリットを挙げるとすると、1月始まりの仕事だと、6月の祝日のない月を乗り切ったあとにやっと有給休暇が付与されるというところと、失業したまま新年を迎えると、自分で確定申告(還付申告)をしないと払いすぎた税金が還ってこないというところ。
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6月は7月始まりの仕事の求人が多く出るタイミングで、それ以外にも6月にボーナスをもらって辞める正社員の代替ポジションでの求人が出る時期でもあるのでそれなりに求人数はある。
6月は梅雨の時期なので雨の中外出して転職活動する気はなかなか起きないが、6月7月から8月にかけて転職活動をする人が少なくなる時期なので求人に対する倍率は低くなる。
外出が面倒な梅雨の時期や7月8月の夏の暑い時期に転職活動をすれば、良い条件の仕事が決まるかもしれない!
派遣の仕事探しを始める最適なタイミング
派遣の仕事探しを始めるのに最適なタイミングとしては、働き始めたい1か月前がベスト。
早めに動き始めたいという人や、求人数の多い4月始まりの仕事を探す場合は1か月半前くらいから動き出してもいい。
仕事が決まるのが早いケースだと、仕事を探し始めてから2週間くらいでもう就業先が決まるケースもある。
派遣登録する最適なタイミングは仕事を始めたい何か月前?仕事探しは求人が多い時期がいいとは限らない理由
求人数が一番多いのは3月だが、必ずしも3月に仕事探しをするのがいいとは限らない。
3月に求人数が多いということは派遣社員もわかっているので、仕事を探す求職者数も3月は多くなる。
そうなってくると、それなりにスキルと経験が求められて高時給で条件の良い人気の仕事は争奪戦となる。
3月は優秀でスキルも高く経験も豊富な多くの派遣社員も転職活動をするため、即戦力として働ける人が優先的に採用される。
未経験の職種に挑戦したいとか、自分の今の実力よりも少し高度なことを要求される仕事に就いてスキルアップ・キャリアアップしたいと考えている派遣社員にとっては、3月は必ずしも最適な転職活動時期とは言えない。
派遣の仕事探しに適さない時期の仕事探し
求人数がかなり少ない2月8月はやはり仕事探しにはあまり適さない。
しかし、結局仕事探しは縁なので、求人が少ないときでも、たまたま自分にピッタリの仕事が見つかることもある。
求人数が少ない時期は求職者も少ないので逆に穴場と言えば穴場!
なので、「そろそろ働き始めたいな」とか「転職したいな」と思ったときに仕事探しをするのが結局は一番だと思う。
自分に合う仕事がなかったらなかったで、「求人が少ない時期なんだな」とか、「たまたま自分に合う仕事が出ていないんだな」と思えばいい。
派遣の仕事探しにおすすめの時期・タイミングのまとめ
派遣の仕事探しに個人的におすすめの時期は9月、3月、12月、6月の順だが、結局は1年を通して求人が全くないというときはないので、自分が働き始めたいと思う1か月くらい前から就職活動や転職活動で動き出すのがいいと思う。