世間では、正社員になれないから派遣社員になるというイメージが強いようだが、実際には不本意で派遣社員として働いている人は5人に1人だけである。
5人中4人は理由があって正社員より派遣を選んでいる。私もその一人だ。
今回は、敢えて正社員より派遣社員としての就業を選んでいる派遣社員として、正社員よりも派遣社員としての働き方を選ぶ理由をお伝えしよう。
仕事内容を選べる
派遣の求人は、求人情報に仕事内容が細かく載っているため、自分が始める仕事のイメージが沸きやすく、自分に合った仕事を選べる。
新卒一括採用だと、企業に就職することに重点を置いていて、入社してからどんな仕事をするのかわからなくて働き始めてみたら全然自分に合っていなかったというミスマッチが起こりやすいが、派遣ではそういうミスマッチが起こりにくい。
もし働いてみて仕事や職場が合わないなと感じたら、契約期間満了の1ヶ月前までに派遣会社の営業担当者に伝えればいいだけなので、仕事を辞めることも簡単だ。
未経験の仕事に挑戦できる
派遣切りや雇止めに遭う可能性があるというデメリットを負っている分、未経験の仕事に挑戦しやすいというメリットがある。
正社員で今までと全く異なる業種や職種にキャリアチェンジするのは難しいが、派遣であれば可能だ。
私は職歴なしの既卒の状態から、英文事務の仕事に就き、その後やりたかった翻訳の仕事に就くことができた。
勤務時間や場所を選べる
大手の派遣会社の派遣の求人情報には、残業時間の目安時間が必ず載っている。
プライベート重視の場合は残業がほとんどない仕事を選べるし、ガッツリ稼ぎたい場合は残業20~30時間というような仕事を選べばガッツリ稼げる。
週2、週3、週4の仕事も、案件数は少ないが、ないことはない。
スキルが高く、経験がある人は、いろいろな仕事の中から自分に合った仕事を選べるので、通勤時間が30分以内などの条件で仕事を探すこともできる。
人間関係が煩わしくない
飲み会などは正社員でも参加しない人はいるが、若手の社員が飲み会に参加しないのをよく思わない社員も中にはいる。
その点、派遣社員は飲み会などの参加は自由だ。行きたければ行ってもいいし、気乗りしなければ毎回断っても構わない。
もし万が一、セクハラやパワハラなどのトラブルに遭っても、派遣先との間に派遣会社が入って対応してくれるので安心だ。
失業保険が受け取りやすい
これはあまり知られていないのだが、派遣社員の場合、契約期間満了で離職すれば、たとえ自分から更新しないと申し出た場合であっても、失業保険の給付制限なく、待機期間満了後すぐに失業給付が開始される。
失業給付を受けるには、雇用保険に過去1年以上加入しているなどの基本的な条件はあるが、正社員の人が仕事を自分から辞める場合よりも早く失業保険を受け取れる。
正社員よりも派遣社員としての就業を選ぶ理由のまとめ
派遣社員は世間的には未だにネガティブイメージが強いが、メリットもたくさんある。
私が派遣社員として働き始めた一番の理由は仕事内容だった。とにかく仕事内容にこだわって、雇用形態にはこだわらなかった。
その後も仕事内容にこだわって転職していった結果、ずっと派遣社員としての就業となり、今では正社員で働くより派遣の方が良いと思っている。正直もう、正社員になりたいなんて微塵も思わない。
働く上で何を重視するかは人それぞれだ。
派遣には正社員とは違ったメリットがある。
派遣という働き方に興味をもった方は、仕事探しの際に是非「派遣での就業」も選択肢の一つに、入れてみてほしい。