派遣会社1社でエントリーや社内選考、職場見学(顔合わせ)が進んでいる時に、他の派遣会社の案件もエントリーや社内選考、職場見学を同時進行させて良いのか、不安に思う方もいらっしゃると思います。
私も同時進行させて大丈夫なのか心配に思って派遣会社に問い合わせてみたことがあります。
同時進行可能かどうかは派遣会社によって微妙に見解が分かれるようだったので、それぞれの派遣会社から聞いたことなどをこの記事にまとめておきます。
※この記事は、2018年4月3日に投稿した記事を編集し、再投稿したものです。
エントリーは複数の派遣会社で同時進行可
エントリー時点では特に何も決まっていないので、基本的に複数の派遣会社の案件に何件もエントリーして大丈夫です。
仕事にエントリーしてもなかなか社内選考が通らない場合、いろいろな派遣会社のいろいろな仕事にエントリーせざるを得ないので、エントリーを同時進行させることは普通のことと言えます。
社内選考は複数の派遣会社で同時進行可
社内選考までは派遣会社の社内の問題なので、ほとんどの派遣会社が他社の社内選考を同時進行させていても問題ないという見解でした。
社内選考後は…
社内選考を通過するとその次に派遣先で顔合わせ・職場見学(顔合わせ)が行われることになります。
この顔合わせが行われる時点で本来はほぼ採用が決定しているのですが、顔合わせ後に落とされることもないわけではありませんので、採用される確証がありません。
多くの派遣先企業が、他社競合(複数の派遣会社を使って複数の人と顔合わせして、気に入った人を採用して他の人を落とす)を行なっています。(条件に合う人がなかなかいないのでいろいろな派遣会社を使って人を探しているだけという場合もあります。)
派遣社員側も、採用が決まっていない段階では他の派遣会社の求人を同時進行させて良いでしょう。
なお、社内選考に通って顔合わせ・職場見学の日程が連絡されることになっていても、他社競合の場合、他の派遣会社の人で決まってしまって顔合わせ・職場見学がナシになるなんてこともあります。
ですので、社内選考を通った後もいくつかの案件を同時進行させておいた方が、急に職場見学がナシになった時もそれほど気を落とさずに済むでしょう。
顔合わせ・職場見学の同時進行は基本的には可
結論を先に書くと、顔合わせ・職場見学の同時進行は基本的には可ですが、派遣会社によって多少見解が分かれるので、他社で優先させたい案件が出てきて、職場見学の話に進んだ場合などはその都度、同時進行させている派遣会社に連絡して相談するのがベストです。
他社同時進行可の派遣会社の例①マンパワーグループ
私自身、過去の就職活動で、職場見学が同時進行の状態になってしまったことがあります。
そこで、第一優先でない案件の派遣会社(マンパワーグループ)に相談してみたことがあります。
すると、マンパワーグループでは、職場見学の同時進行可能とのことでした。
「第一優先のほうで、職場見学に行ってイメージ通りで仕事が決まればもちろん喜ばしいことです。でもイメージと違うということもあると思いますので、こちらの案件はこちらの案件で職場見学に行っていただいて、どちらか選んでいただくので問題ありません。」とのことでした。
マンパワーグループとしては、職場見学に行ってから決めればよく、他社の案件と同時進行させていても問題ないという見解でした。
他社同時進行可の派遣会社の例②リクルートスタッフィング
第一希望の案件の方の派遣会社(リクルートスタッフィング)で、職場見学の日程の連絡が来るのが遅かったので、職場見学の日程の連絡を待っているあいだに他社の仕事案件の選考も進めてもいいのか聞いてみたことがあります。
すると、「他社の選考を進めるのはもちろん禁止ではないが、他で優先させたい案件が出てきたときは情報共有していただきたい」とのことでした。
同社で別案件同時進行可の派遣会社の例 – アデコ
珍しいですが、一つの派遣会社内で違う案件で同時進行可という派遣会社がありました。それがアデコです。
ある仕事案件で職場見学の日程まで決まっていたところに、アデコの別のコーディネーターの方から他の案件の紹介メールが来たので電話して、アデコ内の別案件で同時進行可なのか聞いてみたところ、同時進行可とのことでした。
複数の派遣会社の案件を同時進行させていろいろな派遣会社に連絡を取ったりするのが面倒な方は、アデコの案件の中だけで仕事を選ぶと良いかもしれません。
派遣会社アデコのWeb登録の流れを詳細レポートただ、アデコの求人数はそこまで多くないかもしれないので、仕事内容にこだわりがある人は、やはり他の派遣会社の案件と同時進行させるのも良いでしょう。
他社同時進行不可(?)の派遣会社の例
エントリーしているだけの案件があって派遣会社から電話がかかってきたのでその時に、他社の案件で優先させたい案件が出てきたことを話してみたことがあります。
すると、「ではエントリーキャンセルでよろしいですか?」と聞かれ、「優先のほうがダメだった場合の候補にさせていただいてもいいですか?」と聞くと、「その時はまた連絡いただけますか?」とのことでした。
おそらくこの派遣会社では他社同時進行不可なのでしょう。
同時進行させて最終的に辞退するときの理由
最終的に、仕事が決まって他の派遣会社の案件を断ることがあると思います。
断るときの理由としては、他社の仕事案件も同時進行させていることを派遣会社が知っている場合であれば、「他社の仕事案件の方が魅力的だったのでそちらで決めました」と正直に言って良いでしょう。
また、同時進行させる場合には連絡するようにと派遣会社から言われていない場合も、同時進行させることは違法でも何でもないので、他社の案件で決めましたと言って良いでしょう。
しかし、同時進行は不可と言い張っている派遣会社の場合や、他社で優先させたい案件が出てきたときは連絡するように派遣会社から依頼されていたにも関わらず同時進行させていることを知らせていなかった場合は、何かしらその仕事が合わないという理由で断るのが無難です。
顔合わせ時に仕事内容を聞いてみて、自分に合わないと思った理由を伝えると良いでしょう。
- イメージしていた仕事内容と違った。
- 仕事内容が難しすぎる。
- 仕事内容が簡単すぎる。
- 派遣先の担当者が高圧的。
- 派遣先の雰囲気が何となく合わない。
このような理由で就業を辞退すればいいと思います。
複数の派遣会社でエントリー・社内選考・職場見学を同時進行させることは可能なのか?のまとめ
結論としては、複数の派遣会社でエントリー・社内選考・職場見学を同時進行させることは可能ですし、禁止でも違法でもありません。
ですが、派遣会社によって多少見解が分かれるようですので、派遣会社との関係が悪くならないように、同時進行させる場合や不安に思うことがあったら、その都度派遣会社に連絡したり相談したりしつつ就職活動を進めていくのが良いでしょう。
職場見学後に派遣先がOKを出して自分も就業する意思を示して最終合意するまでは、就職活動の状況について派遣会社と連絡を取り合って情報共有してさえいれば、他社の案件を同時進行させても何ら問題はありません。
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