先日、派遣の顔合わせ後に落とされた話の記事を書いた。
私は今まで、自社競合(1社の派遣会社の中で候補者を複数出して派遣先企業に採用不採用を決めてもらうやり方)という違法行為以外で顔合わせ後に落とされたことがなかったし、派遣の仕事探しでそこまで手こずったことがなかったので「4月1日始まりの仕事逃したやんけ!どないしてくれとんねん!」という気持ちになった。
4月始まりの仕事を探す場合の注意点の記事で4月1日始まりの仕事が決まらなくても焦るなと偉そうに言っておきながら、自分が4月1日始まりの仕事を逃したことで、オリャーと複数の派遣会社の複数の求人にエントリーしまくった結果、複数の派遣会社で社内選考や職場見学を同時進行させている状態になってしまった。
そもそも、派遣会社1社でエントリーや社内選考、職場見学が進んでいる時に他社の案件も同時進行させて良いのかということに疑問を持ち、派遣会社に問い合わせてみたところ派遣会社によって見解が分かれるようだった。
エントリーは複数の派遣会社で同時進行可

エントリー時点では特に何も決まっていないので、基本的に複数の派遣会社の案件に何件もエントリーしていい。
仕事にエントリーしてもなかなか社内選考が通らない場合、いろいろな派遣会社のいろいろな仕事にエントリーせざるを得ないので、エントリーを同時進行させることは普通のことと言える。
社内選考は複数の派遣会社で同時進行可
社内選考までは派遣会社の社内の問題なので、ほとんどの派遣会社が他社の社内選考を同時進行させていても問題ないという見解。
社内選考後は…

社内選考を通過するとその次に派遣先で顔合わせ・職場見学が行われることになる。
この顔合わせが行われる時点で本来はほぼ採用が決定しているのだが、顔合わせ後に落とされることもなくはないので、採用される確証がない。
多くの派遣先企業が、他社競合(複数の派遣会社を使って複数の人と顔合わせして、気に入った人を採用して他の人を落とす)をやっている。まぁ条件に合う人がなかなかいないのでいろいろな派遣会社を使って人を探しているだけという場合もあるが。
派遣社員側も、採用が決まっていない段階では他の派遣会社の求人を同時進行させていい。
なお、社内選考に通って顔合わせ・職場見学の日程が連絡されることになっていても、他社競合の場合、他の派遣会社の人で決まってしまって顔合わせ・職場見学がナシになるなんてこともある。
よって社内選考を通った後もいくつかの案件を同時進行させておいた方が、急に職場見学がナシになった時もそれほど気を落とさずに済むのでどんどん同時進行しよう。
顔合わせ・職場見学の同時進行は基本的には可

結論を先に書くと、顔合わせ・職場見学の同時進行は基本的には可だけど、派遣会社によって多少見解が分かれるので、他社で優先させたい案件が出てきて、職場見学の話に進んだ場合などはその都度、同時進行させている派遣会社に連絡して相談するのがベスト。
他社同時進行可の派遣会社の例①マンパワーグループ
私自身の今回の就職活動で、職場見学が同時進行の状態になってしまったので、第一優先でない案件の派遣会社(マンパワーグループ)に相談してみた。
すると、マンパワーグループでは、職場見学の同時進行可能とのことだった。
「第一優先のほうで、職場見学に行ってイメージ通りで仕事が決まればもちろん喜ばしいことです。でもイメージと違うということもあると思いますので、こちらの案件はこちらの案件で職場見学に行っていただいて、どちらか選んでいただくので問題ありません。」とのことだった。
その派遣会社としては職場見学に行ってから決めればよく、他社の案件と同時進行させていても問題ないという見解らしい。
他社同時進行可の派遣会社の例②リクルートスタッフィング
第一希望の案件の方の派遣会社(リクルートスタッフィング)で、職場見学の日程の連絡が来るのが遅かったので、職場見学の日程の連絡を待っているあいだに他社の仕事案件の選考も進めてもいいのか聞いてみた。
すると、他社の選考を進めるのはもちろん禁止ではないが、他で優先させたい案件が出てきたときは情報共有していただきたい、とのことだった。
同社で別案件同時進行可の派遣会社の例 – アデコ
珍しいが、一つの派遣会社内で違う案件で同時進行可という派遣会社があった。それがアデコ。
ある仕事案件で職場見学の日程まで決まっていたところに、アデコの別のコーディネーターの方から他の案件の紹介メールが来たので電話して、アデコ内の別案件で同時進行可なのか聞いてみたところ、同時進行可とのことだった。
複数の派遣会社の案件を同時進行させていろいろな派遣会社に連絡を取ったりするのが面倒な人は、アデコの案件の中だけで仕事を選ぶと良いかもしれない。
ただ、アデコの求人数はそこまで多くないので、仕事内容にこだわりがある人は、やはり他の派遣会社の案件と同時進行させるのはやむを得ないだろう。
他社同時進行不可(?)の派遣会社の例

エントリーしているだけの案件があって派遣会社から電話がかかってきたのでその時に、他社の案件で優先させたい案件が出てきたことを話してみた。
すると、「ではエントリーキャンセルでよろしいですか?」と聞かれ、「優先のほうがだめだった場合の候補にさせていただいてもいいですか?」と聞くと、「その時はまた連絡いただけますか?」とのことだった。
おそらくこの派遣会社では他社同時進行不可なのだろう。
それにしても、終始冷たい対応だったので気に食わなかった。
大手メーカーの子会社の派遣会社で、求人はほぼグループ会社の案件で、大した求人数もないくせに態度デカすぎでムカついた。
しかもその案件は短期のくせに高スキルと経験を要求していて人が来ないから条件下げて募集しているくせにこの対応である。
話が逸れてしまったが、こういう派遣会社の場合は、無断で同時進行させたとしても面倒臭いことになりそうなので、第一志望でない場合は正直に言ってしまって、早めにエントリーキャンセルしてしまった方がいいだろう。
同時進行させて最終的に辞退するときの理由

最終的に、仕事が決まって他の派遣会社の案件を断ることがあると思う。
断るときの理由としては、他社の件も同時進行させていることを派遣会社が知っている場合であれば、他社の方が魅力的だったのでそちらで決めましたと正直に言っていい。
また、同時進行させる場合には連絡するようにと派遣会社から言われていない場合も、同時進行させることは違法でも何でもないので、他社の案件で決めましたと言っていい。
しかし、同時進行は不可と言い張っている派遣会社の場合や、他社で優先させたい案件が出てきたときは連絡するように派遣会社から依頼されていたにも関わらず同時進行させていることを知らせていない場合は、何かしらその仕事が合わないという理由で断るのが無難。
顔合わせ時に仕事内容を聞いてみて、自分に合わないと思った理由を伝えるのがいい。
- イメージしていた仕事内容と違った。
- 仕事内容が難しすぎる。
- 仕事内容が簡単すぎる。
- 派遣先の担当者が高圧的・怖い。
- 派遣先の雰囲気が何となく合わない。
このような理由で就業を辞退すればいいと思う。
複数の派遣会社でエントリー・社内選考・職場見学を同時進行させることは可能なのか?のまとめ

結論としては、複数の派遣会社でエントリー・社内選考・職場見学を同時進行させることは可能だし、禁止でも違法でもない。
だが、派遣会社によって多少見解が分かれるようなので、派遣会社との関係が悪くならないように、同時進行させる場合や不安に思うことがあったら、その都度派遣会社に連絡したり相談したりしつつ就職活動を進めていくのがいい。
職場見学後に派遣先がOKを出して自分も就業する意思を示して最終合意するまでは、就職活動の状況について派遣会社と連絡を取り合って情報共有してさえいれば、他社の案件を同時進行させてもなんら問題はない。
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