2017年は私にとって30歳になった年でもあり、20代最後の年でもあった。
29歳の一年間と30歳になってからの数か月を振り返ってみたところ、女性が20代最後の年にやるべきことはたった3つだけだなと思ったので、その3つのことについて書いていこうと思う。
自分が正しくないと思ったことをやめる
私は29歳で、一番長く続けた仕事を辞めた。
私は基本的に飽きっぽい性格で、自分が成長できることに一番重きを置いているため、自分のスキルアップやキャリアアップにつながる派遣の仕事を1年くらいでコロコロ変えるということをやっていた。
しかし1つだけ2年9か月続けた仕事があった。
その仕事は26歳のときに就いた外国特許事務。
その職場では常にいろいろ新しいことがあってなかなか仕事に飽きなかったし、外国特許事務は、外国によって特許の法制度が違うので、いろいろな国の法制度を学んだり、実務を経験したりできたし、時々イレギュラーな件が出てきて知らないことがあったりして新鮮味を感じられるので、同じ仕事を続けていてもそれほど苦にならなかった。
仕事内容的にもとても自分に合っていて、「楽なこと」を求めたのであれば、ずっとその職場で働いていただろう。
でも、やめたのだ。
仕事を辞めた理由は、やはり同じ仕事に飽きてきたし、もうこの職場では自分が成長できないと思ったから。
いろいろ学ぶことがあるといっても3年近く続けていれば大抵のことはわかってくるし、イレギュラーなことにもどのように対応すればいいかわかってくる。
そうするともう自分にとって大変だったり困難だったりすることがないので成長がなくなってくる。
この職場で働き続けることが果たして正しいのか?と自分に問いかけたときに出てきた答えは「NO」だった。
この職場で働き続けることは自分にとって正しくない。
そして今後のことが何も決まっていない状態で仕事を辞めた。
焦らない
外国特許事務の仕事を辞めた後、29歳で20代最後の年ということもあって焦ってしまった。
当初の予定では退職してから少し休もうと思っていたのだが、何となく焦りが出て次の仕事を急いで決めてしまった。
次の仕事は、特許とは関係のない仕事だったが、翻訳業務だったので、英語スキルも活かせるし、今までと違う分野だったので、新しいことに挑戦出来るし成長があると思った。
しかし、職場が自分に合わなかった。
翻訳者として採用されたのにもかかわらず、部署アシスタントや雑用係のような扱いを受け、3週間程度ですぐに辞めた。
その後、また焦って特許事務兼翻訳業務の仕事に就いた。
今まで経験したことのなかった特許訴訟に関する翻訳業務などがあって、仕事を始めた当初はそれなりにやりがいがあった。とはいえ、会社がいつも訴訟を抱えているわけではない。
訴訟が一段落すると、とても簡単な特許事務や簡単な翻訳くらいしか仕事がなく、自分にとって成長がないので、結局8ヶ月働いて辞めた。
もうすぐ30歳になるし、自分に合う仕事を見つけなきゃと思って焦っていろいろ動いたのだが、ただただ疲れただけだった。
20代最後の年だからといって焦ったり慌てたりすることは良くない。
自分が正しいと思ったことをする
これは30歳になってからの話なのだが、副業でWebライターの仕事を始めた。
今後の人生の生活設計を考えたときに、自分のペースで仕事量を調整できる仕事をしたかったというのが、Webライターの仕事を始めた理由。
結婚したり妊娠したりして外で働きにくくなってから在宅の仕事を始めるより、今のうちに少しでもやってみて軌道に乗せておいた方が得策なのではないかと思って始めた。
Webライターの仕事をやっていくうちに、自分がやりたいのはブログで自分の考えを発信することだと気づき、ブログを始めた。
ブログで生計を立てている人もいると知り、私もブログで稼ぎたいと思って、稼ぐことを考えてブログを書いていったら、何か違うなと感じた。
自分が一番やりたいことは、ブログを通じて、派遣社員の社会的地位を向上させること、派遣というのは働き方の選択肢の一つに過ぎず、正社員より下ではないということを社会の一般認識として浸透させること。このことに改めて気づいて、ブログで稼ぐのとかは半分どうでもよくなった。
ブログで稼げるようにならなきゃと思ってしまっていたときは精神的にも不安定になってしまていったので、方向性が間違っていたのだと思う。
5年前、10年前などの過去の自分が、このブログを読んでいたら本当に役に立っただろうなというブログを作りたい。
そして、これからも派遣で働いていきたいと思っている私が、社会的弱者として見られたり、派遣というだけで下に見られたり、蔑まれることなく、心地よく快適に派遣社員として働ける社会に変えていきたい。
大学を卒業して派遣で働き始めてからのこの8年間、自分が派遣社員として、しっかりと仕事をこなし、自分のスキルを磨き、キャリアアップすることで、自分の周りにいる人の派遣社員への印象は間違いなく変わったと思う。
でも、そんな地道なやり方じゃ社会の認識は変わらない。社会が変わってくれるのをこの8年間待っていたけれど、何も変わらなかった。
こんな弱小ブログからなんて何も変わらないかもしれないけど、とにかく世の中に向けて発信しないと変わらないから、やると決めたからやる。これが正しいと思うからやる。
大手メディアは、派遣の貧困とか、悪い部分ばかり取り上げるけど、そんな人ばかりじゃないってことを伝えていく。
本当に小さなことからしかできないけど、これをやることが正しいと思うからやる。
たぶんこれが、私が人生でやるべき一番の課題だから。
女性が20代最後の年にやるべきことのまとめ
女性はほとんどの人が30歳になる前に漠然とした不安を感じるらしく、私も多少なりとも不安を感じた。
29歳から30歳にかけては「何かしなきゃ」という焦りの気持ちにとらわれて無駄に行動しすぎたりしてしまった。
けれども30歳になって数か月も経つと平常心を取り戻して通常の日々の生活が戻ってくる。
年齢とか関係なく、人生はいつでも、今までやってきたことの振り返りとこれからやることを考えることの繰り返しでできている。
20代最後の年だからといって焦らず、自分が正しくないと思ったことをやめたり、自分が正しいと思ったことをしたりして着実に前に進んでいくことが重要と感じた。
ということで、来年も焦らず着実に前に進んでいきたいと思う。
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