翻訳の求人に強い派遣会社について、 翻訳・語学特化系派遣会社と大手派遣会社に分けてまとめてみます。
自分がどのような仕事内容を希望するか、また派遣会社の特徴を考慮して、翻訳特化系と大手派遣会社、どちらを利用するか考えてみることをおすすめします。
翻訳・語学特化系派遣会社
翻訳・語学特化系派遣会社の良いところは、求人のほとんどが翻訳の仕事か、翻訳業務を含む仕事、英語などの語学力を必要とする仕事だということです。
ただ、翻訳経験者や、すでに英語を使用した仕事の経験のある人向けの求人が多いため、翻訳未経験から翻訳業務のある仕事に就くのは難しいことが多いです。
翻訳業務でなく、英語を使用する仕事を未経験から始めるのは比較的容易にできます。
翻訳・語学特化系派遣会社は、大手派遣会社と比べるとあまり大きな会社ではなく、また、会社としては、翻訳や通訳のサービスを提供する事業を行う上での一事業として人材派遣もやっているという場合が多いので、派遣の求人数が少なく、福利厚生やサポートの面では大手派遣会社に劣る可能性もあります。
ただ、翻訳・語学特化系派遣会社、大手派遣会社と違い、派遣だけでなく人材紹介も行っていることが多いです。
なので、 派遣だけでなく正社員や契約社員の求人も同時に探すことができるため、正社員や契約社員の求人も含めて翻訳の仕事や語学力を生かせる仕事を探したい方+には翻訳・語学特化系の会社に登録することをおすすめします。
アークコミュニケーションズ
アークコミュニケーションズの派遣では、翻訳の仕事の他に、通訳、英文事務、秘書、英文ライター・編集、その他、英語や他の言語を使用する仕事の求人があります。
アークコミュニケーションズの派遣求人のページはこちら→英語と翻訳のお仕事「アーク@キャリア」
派遣では時給1800円以上の高時給の求人が多く、派遣求人の他に、人材紹介として正社員や契約社員の求人もあります。
未経験から始められる英語を使用する求人も豊富に取り扱っているので、英文事務や英語を使用する仕事が初めての人にもおすすめの会社です。
サイマルビジネスコミュニケーションズ
サイマル・ビジネスコミュニケーションズ(SBC)は通訳と翻訳に特化した人材派遣・人材紹介を行っている会社で、通訳・翻訳サービスなどの事業を行っている株式会社サイマル・インターナショナルのグループ会社です。
サイマル・ビジネスコミュニケーションズでは、求人の約9割が通訳・翻訳ポジションの仕事となっています。
未経験から通訳や翻訳の仕事を始めたい人から、専門知識を必要とする翻訳や、同時通訳など、通訳・翻訳の初心者向けからプロ向けの求人まで、さまざまな求人を紹介しています。
株式会社ホンヤク社
株式会社ホンヤク社では、派遣で通訳や翻訳、語学系の求人があります。
ホンヤク社の派遣・人材紹介、派遣登録のページはこちら→株式会社ホンヤク社 派遣・人材紹介
平日にホンヤク社の本社へ来社するかたちでの派遣登録会を行っているので、派遣登録自体が初めての人や、自分のスキルや経験に自信がない人も、営業やコーディネーターの人に、仕事について相談できます。
インターグループ
インターグループでは、人材派遣で語学スペシャリストを募集しています。詳細ページはこちら→インターグループ 語学スペシャリスト募集
公式サイトに載っている求人の仕事内容は、社内通訳、社内翻訳、英文事務、秘書、翻訳チェッカー、翻訳コーディネーター、アシスタントなどさまざまです。
部署のアシスタントなどの比較的簡単な仕事から、高度なスキルと知識を必要とする通訳・翻訳の仕事まであるので、初心者からプロまで利用できる人材派遣・人材紹介の会社です。
ISS
ISS(アイ・エス・エス)は50年の歴史を持つ、通訳・翻訳専門の人材サービスを展開する会社。
高度な翻訳・通訳スキルを必要とする仕事や、専門知識と高い語学力を必要とする仕事の求人が多いです。
既に英語を使用した仕事の経験があってさらにキャリアアップしたい人や、翻訳や通訳のプロとして働いている人におすすめの会社です。
大手派遣会社
大手派遣会社のメリットは、求人数が多さと、サポートがしっかりしている場合が多いということです。
大手派遣会社だと、翻訳・語学特化系の派遣会社と違って、翻訳の仕事や語学力が必要な仕事だけでなく、英語などの語学力を必要としない一般事務やオフィスワークの求人も同時に探せます。
なので、まだ翻訳の仕事をするか、翻訳じゃなくて英語などの語学力を活かせる仕事をするか、はたまた英語などの外国語を使わない一般事務や専門事務職の仕事にするか迷っている人は、大手派遣会社に登録することをおすすめします。
テンプスタッフ
テンプスタッフは求人数が日本最大級の大手派遣会社で、社会人経験が浅い人向けの仕事から仕事の経験が豊富な人向けの仕事まで、さまざまな求人を取り扱っています。
テンプスタッフの2019年12月30日時点の東京都内の通訳・翻訳の求人は101件。
テンプスタッフは特段、翻訳の求人に強い派遣会社というわけではありませんが、大手派遣会社のなかで求人数がトップクラスなので、必然的に翻訳の求人も多く取り扱っています。
ネットに掲載されている翻訳・通訳の求人数だけで見ると、翻訳・語学特化系派遣会社1社の翻訳 ・通訳の求人数よりテンプスタッフの翻訳・通訳の求人数のほうが多いことも結構あります。
テンプスタッフの求人は「ジョブチェキ!」というテンプグループの派遣求人サイトで探せます。
求人検索で職種を選択する際、「通訳・翻訳」で一括りになってしまっているので、翻訳のみの仕事を探すには、「通訳・翻訳」の求人の詳細な内容を一つ一つ見ていくしかないのが面倒ですが、それは他の大手派遣会社でもだいたい同じです。
その代わり、勤務地や勤務時間、時給など、その他の条件の絞り込み検索の選択項目が豊富なのは大手派遣会社ならではのメリット。
また、テンプスタッフのすごいところは、スキルアップ支援として、登録スタッフ向けの医薬翻訳のセミナーをなんと無料で開催しているところです。(詳細はこちら→テンプスタッフ 【東京・大阪】医薬翻訳セミナー(無料))
翻訳のセミナーを開催する派遣会社はあまりなく、大手派遣会社の中でもテンプスタッフくらいなので、お得に医薬翻訳の勉強したい人はテンプスタッフに登録しておくことをおすすめします。
公式サイトはこちら→テンプスタッフ
アデコ
アデコは、アデコ自体が外資系の派遣会社で、外資系企業とのコネクションが豊富なため、翻訳や英文事務など、英語を使用する仕事や、外資系企業の派遣求人が多いです。
「翻訳の仕事がやってみたいけど、外資系企業で英語を使用する仕事にも興味がある!」という人にはアデコがおすすめです。
仕事紹介のコーディネーターや営業担当者が親切な人が多く、サポートが良いことでも評判の派遣会社です。
リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは質の高い求人(例:「スキルアップができて時給も良い」など)が多いと言われている大手派遣会社です。
リクルートスタッフィングの2019年12月30日時点の「東京都× 通訳・ 翻訳」の求人数(ネットで公開されているもの)は41件。
リクルートスタッフィングの場合、正式登録したスタッフにしか表示されない求人も多く、正式登録して、自分のスキルや希望条件などをしっかり入力すると、例えばTOEIC800以上のスコアを持つ人にしか公開されない「限定公開」の求人なども自分専用のマイページに表示されるようになります。
翻訳などの高い英語力を必要とする仕事は、一般には非公開の限定公開になっていることが多いので、実際の翻訳・通訳の求人数はネットで見られる数より多い可能性が高いです。
なので、リクルートスタッフィングに登録する場合は、自分のスキルや職歴などの詳細情報の入力を早めに行って、正式登録を早めに済ませてしまうことをおすすめします。
リクルートスタッフィングは福利厚生も充実していて、正式登録すると、ワードやエクセルなどのOffice系ソフトの勉強が無料でできたり、TOEIC IPテストの申し込みもできるようになるのも魅力的です。
公式サイトはこちら→リクルートスタッフィング
マンパワーグループ
マンパワーグループは外資系の派遣会社で、日本で最初にできた派遣会社です。
マンパワーグループの公式サイトで2019年12月30日時点で公開されている東京の通訳・翻訳の求人数は10件と少なめです。
ただ、オフィス・事務系で英語力を活かせる仕事で検索すると407件と、英語力を活かせる仕事の求人数は多いです。
マンパワーグループは外資系の派遣会社ということもあり、外資系企業や日本のグローバル企業の求人を多く取り扱っている。
マンパワーグループに正式登録すると、TOEIC公開テスト(通常の受験料5,830円)が賛助会員価格の4,730円(税込)で受けられるのは、これから英語力をもっとスキルアップしていきたいと考えている人には嬉しい福利厚生です。
TOEIC受験料を割引でお得に申し込み!派遣会社を利用する方法他 マンパワーグループのWeb登録(電話登録会)の流れを詳細レポートどっちを選ぶ? 翻訳・語学特化系 vs 大手派遣会社
人によって翻訳・語学特化系派遣会社が合っている人と大手派遣会社が合っている人に分かれると思うので、どんな人にはどちらが合っているか考えてみました。
翻訳・語学特化系派遣会社が合っている人
- 絶対に翻訳の仕事に就きたい人
- 翻訳業務でなくてもいいけど、語学力をバリバリ活かせる仕事に就きたい人
- できれば 派遣だけでなく契約社員や正社員の翻訳の求人も同時に探したい人
- 今後フリーランスの翻訳者や通訳者として独立することも視野に入れている人
上記に当てはまる人は翻訳・語学特化系派遣会社が合っています。
基本的に、 翻訳・語学特化系派遣会社への登録がおすすめなのは、すでに仕事で翻訳業務の経験があるか、英語を使用した経験のある方です。
もし、英語を使用した職務経験がない、または経験が浅いけど、翻訳・語学特化系派遣会社に登録したい場合は、英文事務などの求人も多く取り扱っているアークコミュニケーションズに登録することをおすすめします。
大手派遣会社が合っている人
- 翻訳の仕事に興味があるけど、一日まるまる翻訳業務じゃなくても、時々翻訳業務があるくらいでもOKな人
- 翻訳の仕事でなくても、英語を使用できる英文事務などの仕事でもいいかなと思っている人
- 翻訳や語学系の仕事を探すか、語学力のあまり必要のない仕事を探すかまだ迷っている人。(時給などの条件によっては語学力を活かせない仕事でもいい人)
- 外資系企業で働ければ、仕事でそこまで英語を使えなくてもいいかなという人
- なるべく大手企業や優良企業で働きたい人
- パソコンやOffice系ソフトの操作方法なども派遣会社の福利厚生でお得にスキルアップしたい人
上記に当てはまるものがある人は大手派遣会社を利用するのがおすすめです。
特に、ワードやエクセルなどのOffice系ソフトの操作のスキルアップをしたい人は、大手派遣会社のリクルートスタッフィングやテンプスタッフに登録すると無料で学習できるので、すぐに仕事探しをしなくても、とりあえず登録してこういったスキルアップ支援制度を利用するのもおすすめです。
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翻訳・語学特化系派遣会社も大手派遣会社もそれぞれメリットデメリットがあるので、自分の希望や状況に合わせてどちらに登録するか決めましょう。
けれども、翻訳・語学特化系派遣会社と大手派遣会社、どちらがいいのかわからない、決められない場合もあると思います。
その場合は、実際に派遣会社に登録してみてわかることも多いと思うので、試しに翻訳・語学特化系派遣会社と大手派遣会社それぞれ1社ずつか2社ずつくらい登録してみて、それぞれどんな感じなのか確認してみることをおすすめします。
個人的には、 翻訳・語学特化系派遣会社ではまず、アークコミュニケーションズかサイマル・ビジネスコミュニケーションズ(SBC)あたりに登録してみて、大手派遣会社ではテンプスタッフかアデコかリクルートスタッフィングに登録してみるのがおすすめです!
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