30代になって派遣で働いていると「そろそろ正社員になったら?」などと言われることがある。
ネットなどを見ても、「派遣の仕事があるのは若いうちだけ」なんて言う人もいる。
しかし、20代前半より30歳になってからの方が応募できる仕事の数も増えたし、派遣会社からの仕事紹介の連絡も増えた。
同業務で働いている人も30代後半から40代、50代の方が多かった経験から、派遣35歳定年説は過去の話なんじゃないかと思っている。
実際に30代で仕事が増えた
私は実際に30代で応募できる仕事が増えた。
むしろ、20代前半の若いときの方が応募できる仕事が少なかった。
例えば24歳の時、派遣切り(雇止め)に遭い、大手の派遣会社にも登録して仕事を探したが、その派遣会社からは仕事紹介の連絡はなく、他の小さめの派遣会社で仕事が決まった。
それから年月が経ち、29歳の時。転職しようと大手の派遣会社3社に登録した。
すると、お仕事紹介の電話がどんどんかかってきた。それに、派遣会社のスタッフ専用のマイページを見てもエントリーできる仕事が50件以上は常にあった。
しかもこの50件というのは、英語を使用する仕事のみに絞っていて、時給も1800円以上(実際には時給1700円の案件まで表示される)で設定している状態で、である。
英語を使用する仕事という縛り解除すると100件以上エントリーできる仕事があった。
現在30歳だが、英語を使用する仕事という縛りを入れなければ、派遣会社1社につき、多いときで200件以上エントリーできる仕事がある。
派遣で働いている人は40代前半が最も多い
下記にある通り、派遣で働いている人は40代前半が最も多い。
現在派遣で働いている人の最も多い年齢層は40~44歳で21.2%を占めており、全体の平均年齢は39.0歳
引用:日本の人事部
翻訳や英文事務などの仕事で、複数の人で同様の業務を担当している仕事の時、一緒に仕事をしている方は30代後半から40代ということが多く、中には50代の方もいた。
派遣の仕事を辞めるときも、後任の人が自分より年下だったことがない。
派遣で働いている人の年齢に関する実際のデータと私の経験から派遣35歳定年説は過去の話だと推測する。
スキルと経験を重視する求人も多い
簡単な一般事務などであれば若い方が採用されることが多いだろうが、スキルと経験を重視する求人であれば30代後半から40代、50代の方が採用されることも多い。
求人によっては「30代活躍中」「40代活躍中」「エルダー応援」と書かれているものもあり、若さより経験重視で即戦力を求めている求人であることが伺える。
専門事務職なら年齢関係なし
専門的な知識や技能を身につければ年齢に関係なく働けるように思う。
特に翻訳業務などは年齢の高い方のほうがなんとなくできそうなイメージが強いのではないだろうか。
語学力を必要とする仕事や、経理、貿易事務などの専門事務職は、経験を積んでいる方のほうが知識が豊富なので、年齢に関係なく働けることが多いと推測する。
私は特許事務の経験が長いが、特許事務も専門職で、しかも経験のある人が少ないニッチな業界のため、同じ職場で私と同様の業務を担当される方として、10年くらいブランクがある50代の方が入ってこられたこともあった。
優秀な派遣社員は30代で仕事が増える!派遣35歳定年説は過去の話のまとめ
私は実際に30代で仕事が増え、同業務に就いている人や後任の人も30代後半から40代、50代の方が多かった経験から、派遣35歳定年説はもう過去の話だと思っている。
年齢が上がって仕事がなくなったとしても、その時悩んだり考えたりすればいいことである。
年齢が上がっても派遣の仕事がなくならないかもしれないのに、仕事がなくなるんじゃないかと悩むのは杞憂である。
悩んでいる暇があるのであれば、私はこれから必要とされるスキルを身につける勉強や資格取得に時間を費やそうと思う。
正社員になっても、今の時代、少子高齢化により年功序列のシステムは崩壊していて、いくら同じ会社で長く働いていても年収はそれほど上がらなくなっていくのは目に見えている。
それに私は同じ会社で同じ仕事を何年も続けることに耐えられない。
よって、これからも私は派遣の仕事を続けていくだろう。
●◯. こちらの記事もおすすめ .◯●