私は数か月にわたってやりたいことがない病に陥っていました。
やりたいことがなくなってしまって、憂鬱で、人生を悲観して、絶望していました。正直、異常でした。
でも、そのくらい、やりたいことがなくて精神病むくらい本気で悩んでいる人は私の他にもいると思います。
時間はかかりましたが、私はやりたいことがない病を克服しました。
克服には、やりたいことがない病の原因を突き止めて、事実を認めることが重要でした。
やりたいことがない病にかかる原因
まず、やりたいことがない病にかかる主な原因を挙げてみます。
- やりたいことがないといけないと思っている。
- 「やりたいこと=仕事」でないといけないと思っている。
- やりたいことは能動的でポジティブなことでないといけないと思っている。
- やりたいことをするためには頑張らないといけないと思っている。
- 本当にやりたいことを、実現不可能と決めつけて諦めてしまっている。
私の場合は、「本当にやりたいことを、実現不可能と決めつけて諦めてしまっている」状態でした。
でも、その状態であることに、自分自身、気づいていませんでした。
やりたいことが本当にない人
一旦、「やりたいことが本当にない人」について考えてみます。
そもそも、「やりたいことが本当にない人」というのは、「やりたいことがない」ということであまり悩まないと思います。
たぶん、やりたいことが本当にない人というのは、とりあえず仕事はしていて、休日になるとやることがなくて暇で、趣味とか好きなものとかもあまりなくて、「なんか面白いことないかな~」と言っているような人です。
仕事でトラブルがあったり、仕事が忙しいほど生き生きしているような人。
こういう人って仕事が大変って言っているけど、実は、自分が頼られることに依存していて、仕事が忙しくないと、何をすればいいかわからない状態かもしれません。
共依存と呼ばれる状態に近くて、仕事がどんなに忙しくても効率化しようとしないで、忙しくて大変ということでしか自分に価値を意味を見出すことができないでいる、ある意味自立してない人だという考え方もあります。
「やりたいことがない」って言っている人
逆に、「やりたいことがない」と言っている方は、実は、今までやりたいことがたくさんあって、その一つ一つを着実にやってきた人だと思います。
それで、自分の力や努力でできる範囲のものはすべてやってしまって「やりたいことがない」状態になっただけです。
なので、一時的に「やりたいことがない」状態になっても問題はありません。
人生、常にやりたいことがある状態が続くわけではないのです。
今までやりたいことを着実にやってきた方ならまた、「何かやりたいことないかな~?」と探していって、少し時間が経てば、またやりたいことが見つかると思います。
でも、「やりたいことがない」ことが理由で憂鬱になったり精神的に病んできたりして、その状態が数か月にわたったら問題です。
私はこの状況に陥りました。
実は、これは時間が解決してくれるものではなく、「やりたいことがない」こと以外のところに問題がありました。
ここでもう一度、「やりたいことがない病にかかる主な原因」を確認してみましょう。
- やりたいことがないといけないと思っている。
- 「やりたいこと=仕事」でないといけないと思っている。
- やりたいことは能動的でポジティブなことでないといけないと思っている。
- やりたいことをするためには頑張らないといけないと思っている。
- 本当にやりたいことを、実現不可能と決めつけて諦めてしまっている。
「やりたいことがない」こと以外のところにある問題、それが、私の場合、「本当にやりたいことを、実現不可能と決めつけて諦めてしまっている」ことでした。
「やりたいことがない病」の原因を突き止めるまでの過程
たった一つのことしかできないとしたら何をする?
「やりたいことがない病」になった発端は、自分が今無職であるという状況でした。
時間があるから何でもできるはずなのに、やりたいことがない。
でも、私は無職になりたくてなったはず。私は仕事を辞めて何をしたかったのか?それを整理することにしました。
- 疲れたのでゆっくりしたい
- たくさん寝たい。休みたい。
- 晴れた日は洗濯したい。
- いろんなカフェに平日ランチに行きたい。
- 派遣社員の社会的地位向上と世間的なイメージ向上のためにブログを書きたい。
全部やりました。全部、今、やっています。
その上で、今、これからやっていきたいことを本音で考えてみました。
- 会社って本当につまらない人ばっかだからつまらない人たちと一緒に働くのはもう嫌だな~会社で働きたくないな~雇われないでお金を稼いで生活したいな~自営業で生計を立てたいな~
- ブログで自分が書きたいことだけ書いて、広告収入で生活できたら幸せだろうな~
- 私のブログがきっかけで、出版社から書籍執筆のオファーが来て、派遣社員の社会的地位向上に貢献できる本が出版できたらいいな~
- 世の中の派遣社員に対するイメージが「派遣社員ってかっこいい!!」になったら、派遣社員として気持ちよく働けるのにな~
うわ~明らかに無理!!
と、思っている。
自分がいる。
そう、思っているだけです。無理って決めつけているだけです。
本当にやりたいことはあるのだけど、それを実現するのは不可能だと自分で決めつけてしまって半ば諦めている。
だから、自分ができそうなことの範囲内でやりたいことを探している状態、それが、やりたいことがない病です。
本当はブログをとことんやりたいんだけど、書きたいこともたくさんあって書きたいんだけどいざアウトプットしようと思うと書き始められなかったりして、うまくまとまらなかったりして、公開するところまで文章が整わなかったりして、毎日更新したいと思っていたのが数日に1回とかになったりして、これじゃ全然ダメじゃんって思って、同時並行でお金稼げる仕事で、自分の今までの経験とスキルで自分が確実にできる範囲内で、今までのキャリアをそれなりに活かしつつ、新しくてわくわくするような、やりたい仕事ないかなって探し始めてしまっていました。
でも、そんな探し方でやりたいことなんて見つかるわけありません。
本当にやりたいことはブログなのですから。
たった一つのことしかできないとしたら何をする?
と聞かれたら迷わず「ブログ」と答えます。
本当にやりたいと思っていることがあるのに、それを無視して、やりたいことじゃないことの中から自分にできそうなことでかつやりたいことを探しても、「本当にやりたいこと」に勝る「やりたいこと」なんて見つかりっこありません。
本当はやりたいことがあるのに、実現可能性が低いから他の選択肢を探している状態だったからです。
もし半年後に死ぬとしたら何をする?
あと余命半年だとして、でも体が自由に動いてお金にも困らなかったら何をしますか?
その答えがきっと本当にやりたいことです。
半年では短いとしたら、今考えられる本当にやりたいことを実現できる期間で、例えば1年とか3年とかを想定してみてもいいです。
半年後に死ぬとしたら、お金を稼ぎたいと思うでしょうか?世間体を気にして大企業に就職したいと思うでしょうか?
ゆっくり過ごしたいとか、あそこに旅行に行ってみたいとか、友達と話したいとか、あのカフェに行ってみたいとか、そのくらいのことでも良いのだと思います。
周りの人が考える幸せに自分を合わせなくていいのです。
自分が本当にやりたいことをするために、他の必要のないこと、世間体とか気にするのはやめましょう。全部捨ててしまいましょう。
自分が本当にやりたいことを諦めている現状に気づきましょう。
なんだかんだで言い訳つけて、本当にやりたいことから逃げてることを認めましょう。
会社を辞めたっていいですし、無職だっていいですし、ニートになったっていいのです。
一度きりの人生なのですからやりたいことをやりましょう。
やりたいことって別に、能動的なことやポジティブなことでなくてもいいのです。
働きたくないとかでもいいのです。
だって、働きたくないって、働かないで生活したいってことです。
自分が楽しいことだけやって生きていきたいってことです。
それをするために何をする?親か誰かに養ってもらう?生活保護を受ける?それとも、自分の好きなことやって、不労所得で収入を得て生活する?
え?不労所得なんて無理?無理って誰が決めたのでしょう?やってみてもないのに無理って決めつけるのはやめましょう!!
ということで、ここまでの文章はほとんど、
自分に向けた文章でした。
だから私は、
余命半年だと思って一度生きてみよう。
と思います。
それでもやりたいことが本当にない人
それでも中には、諦めてしまっている本当にやりたいことなんてなくて、「やりたいことが本当にないんだ!!」という方もいらっしゃると思います。
そういう方には、少しでも興味のあることの方向に少しずつでも進んでいくことをおすすめします。
興味のあることがなければ、どうしても嫌なことを避けていくと、消去法的に自分がやりたいことが見つかります。
もし、やりたいことがないという以前に、何もする気がしないという状態だったら、今まで頑張りすぎてきて人生に疲れている状態かもしれないので、そういう時はとことん休みましょう。
体を休めるだけでなく、心や脳を休めることが重要なので、自分が楽しいと感じられることだけを考えるようにしましょう。
心身が健康な状態であれば、自然と興味のあるものややりたいことが見つかるはずです。
【努力不要論②】努力することよりも大切な7つのことやりたいことがない病に陥る原因と私がそれを克服した方法のまとめ
やりたいことがない病の克服には、その原因を突き止めて、事実を自分できちんと認めることが重要でした。
「本当にやりたいことを、実現不可能と決めつけて諦めてしまっている」がゆえに「やりたいことがない病」にかかっていた私。
その事実を気づかせてくれて、自分の思考を整理することができたのは、グレッグ・マキューンさんの著書の「エッセンシャル思考」を読んだことの影響が大きいです。
「より少なく、しかしより良く」ということを一冊を通して語っています。
「より少なく、しかしより良く」
言葉にすると、何でもないことのように思えますが、実践するのは難しいものです。
私は、本当にやりたいことがあるのに、今までのキャリアを完全に捨て去ることもできず、どちらにも手を出して、結局どちらも中途半端という状態に陥っていましたが、自分の人生にとって本当に大事なことだけに集中することの重要性に気づかせてくれました。
今まで世間から押し付けられてきた思想などで、知らず知らずのうちに思考が凝り固まってしまってどうにもならなくなっていた私が、自分の考え方をいったん根本からひっくり返してもらうには、この本一冊を読み通す、ということが本当に必要でした。
私のように、やりたいことがない病にかかっている方は是非、「エッセンシャル思考」を読んでみてください。
「エッセンシャル思考」のマンガ版もあります。
「エッセンシャル思考」の原書(洋書バージョン)はこちら↓
追記:この記事を書いた9か月後にブログで稼ぐ個人事業主になりました。
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