正社員になりたいと言いながら派遣社員として働いている人がいるけれど、現在派遣社員として働いている時点で、本当は正社員になりたいと思っていないと思うので、その理由について書いていく。
なお、正社員になりたいけど正社員として働く機会がなかった不本意非正規(派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなど含む)と呼ばれる人たちの割合は、非正規雇用で働いている人の平成29年平均で14.3%、平成30年平均で12.8%だけ。
本当に正社員になりたいと思っているのか?
正社員になりたかったけど良い仕事がなかったから派遣で働いている人もなかにはいる。
でも、条件にこだわらなかったら、何かしらの仕事で正社員雇用で就職できたのではないだろうか。
それなのに譲れない条件があって正社員として就職することを選ばなかっただけなのでは?
給料や職種や勤務地などの希望条件が人それぞれあるだろう。
でも「条件が…」と言っている時点で、正社員になることよりも優先させている他の条件がある。それで「本当に正社員になりたいって思っている」と言えるのか。
本当に正社員になりたくて「正社員雇用」というのが第一優先事項なら、給料や職種や勤務地や勤務時間など、正社員雇用であること以外の条件を妥協しまくって正社員雇用っていうのを第一優先にして転職活動すればいい。
生活のために派遣で働いている?
本当は正社員になりたいけど生活のために派遣で働いていると言っている人がいる。
でも、本当に正社員になりたいなら派遣の仕事を辞めて転職活動に専念したらいい。
失業保険をもらいながら転職活動をしたり、しばらくの間親族や誰かから生活資金を援助してもらったり、生活保護をもらいながら転職活動したっていい。
正社員になりたいと言っているのに、現状派遣社員で働いていること自体、自分から正社員になる可能性を遠ざけている。
正社員になりたいなら中途半端に派遣で働くより、転職活動をして正社員ポジションの仕事に応募したほうがいい。もしくは正社員雇用前提の紹介予定派遣でもいいだろう。
今登録型派遣で働いていて、でも正社員になりたいと言っている人は、まず登録型派遣の仕事をなるべく早く辞めて転職活動に専念したほうがいい。
登録型派遣で就業している企業で正社員登用される確率は低いことなんて、登録型派遣で働いていれば誰でも知っていることだろう。
派遣で働く必要はあったのか?
良い仕事が正社員雇用で見つからなかったからとりあえず派遣で働いているという人は、派遣で働きながらも今も正社員への転職活動を続けているのだろうか。
仕事しながらだと忙しくて転職活動できないと言い訳をする人は、ある程度貯金がたまったら派遣の仕事辞めて転職活動に専念するのだろうか。
そもそも、本当に正社員になりたいのであれば、貯金が尽きても生活保護もらいながら就職活動や転職活動続ければ良かったのではないか。派遣で働く必要なかったのではないか。
正社員への転職活動をしているのか?
「正社員になりたい」と言っていて、ちゃんと行動に移している人がどのくらいいるだろうか。
今現在派遣社員で、正社員への転職活動を真面目にやっている人がどのくらいいるだろうか。
もしいたら数か月後には正社員の仕事が見つかっているだろう。その人はおめでとうございます。
けれども正社員になりたかったけど派遣で働き始めたほとんどの人が、もう派遣社員として働くだけになっていて、正社員になるための活動をやめてしまっているのではないだろうか。
派遣で働いている今の職場で正社員になりたい?
登録型派遣で働いていて、正社員への転職活動もしていないのに「正社員になりたい」と言っている人たちは、「正社員になりたい」の言葉の前に本当は(今登録型派遣で働いている今の職場で)っていうのがつく。
今の職場で正社員になりたいなら、正社員への直接雇用のために行動をする必要がある。
まず、直接雇用の可能性があるか派遣先に聞いて、可能性が低そうなら、今の仕事辞めて転職活動をする必要がある。この当たり前のことをしているだろうか。
転職活動したいけど時間がない?
転職活動したいけど時間がないと言っている人は派遣の仕事を辞めて転職活動をすればいい。
地方だから正社員の職がない?
地方に正社員の職がないなら都市に出ればいい。
家族がいるから無理とかいうのも言い訳に過ぎない。正社員になることが第一優先なのであれば一人で引っ越せばいい。
それに地方でも職種選ばなければ正社員の仕事もそれなりにあるだろう。
希望の職種で正社員の仕事がないという人は、正社員になることより希望の職種で働くことの方を優先させているので、本当は正社員になりたいって思っていない。
正社員になりたいと言うのをやめよう
「正社員になりたい」と口にしている派遣社員で、現在本気で正社員雇用への就職活動・転職活動などをしている人は、少数なのではないだろうか。
正社員になることよりも他に優先している条件があるから派遣で働いているのに、正社員になりたいと言って不満を持ちながら派遣で働いている派遣社員がいるから、他の派遣社員まで弱者に見られる。
しかも、「正社員になりたい」派遣社員がマスメディアで取り上げられたりするから、余計に「派遣社員=弱者」のイメージが世の中に定着して本当に迷惑である。
専門的な職種で派遣社員として自由な働き方をしている人もいるし、ワークライフバランスを重視して派遣で働いていてプライベートを充実させている人もいるし、家事育児と両立しながら派遣で働いている人もいるし、派遣社員からフリーランスになって独立しようって考えている人もいるし、派遣の仕事とフリーの仕事を両立している人もいる。
多くの派遣社員が、何かの目的のために、「派遣で働くこと」を自ら選んでいる。
こういう派遣社員もたくさんいるのに、一部の弱者が「正社員になりたい」ってほざいて「私たちは弱者です」みたいな感じを出すから他の派遣社員まで世間から蔑まれて見られてしまう。
正社員になりたいけどなれなくて派遣で働いている人、本当は一人もいない説のまとめ
登録型派遣で働いている人で、正社員への転職活動を真面目にやっていない人は、「正社員になりたい」と本当は思っていない。
「正社員になること」よりも「優先している別の条件」がある。
であれば、「正社員になりたい」というのはやめて、「私は○○を優先させているので派遣で働いています」と言うべきである。
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