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派遣切り(雇い止め)されて良かったなと思うこと

派遣社員としてどんなにまじめに働いていても、またどんなにスキルが高くて優秀な人材であっても、派遣先企業の都合で派遣切りや雇い止めに遭うことがある。

私も24歳の時に初めて派遣切り(厳密にいえば雇い止め)に遭ったのだが、今思えばあの時派遣切りされて良かったなと思うので、派遣切りされて良かったことを書いていく。

失業保険をもらえた(派遣契約満了より条件が良い)

派遣だと、基本的に派遣契約終了で退職すれば、自分から更新を断った場合でも失業保険の給付制限なしで給付を受けられるが、派遣切りや雇い止めによる離職の方が、失業保険の給付の条件が良い。

派遣切りや雇い止めなどによる会社都合の離職の場合、雇用保険の加入期間が6か月以上あれば失業給付が受けられるし、人によっては申請すれば年金の全額免除や健康保険料の減免措置なども受けられる。

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スキルアップ・キャリアアップできる転職先が見つかった

今までの仕事は一般事務のようなものに時々資料の翻訳があったくらいだったが、派遣切りされてから転職活動をして、次の仕事では外内特許事務という職に就くことができた。

外内特許事務では、外国の特許事務所などとメールで英語でやり取りをするコレポン業務を経験できたり、特許法や商標法の知識を身に着けることができたりして、スキルアップ・キャリアアップにつながった。

再就職手当がもらえた

私は失業保険の給付が始まってからわずか18日で再就職をしたので、残りの給付日数72日の失業給付の標準日額×0.6の金額(当時の基準)を再就職手当としてまとめて受け取ることができた。

前の仕事を退職して、失業保険を受け取るために2週間くらいのんびり過ごして、失業給付が始まってからチョロっと就活してすぐに転職先が見つかったので、ほとんど1か月休んでいたようなものなのだが、その休んでいた期間分のお給料がまるまる支払われたくらいの金額(20万円以上)を受け取ることができた。

派遣の仕事に就いて再就職手当がもらえる条件を解説。私も実際にもらえた!

転職が怖くなくなった

新卒で正社員として就職した友人は、転職することを考えてみることはあっても、行動に移す人はほとんどいない。

それに比べ、不安定な雇用である派遣社員は、不可抗力の派遣切りや雇い止めに遭えば、失業保険がもらえるといえどもそのうち貯金も減ってくるので、半強制的に転職活動をしなければならない状況になる。

必要に迫られてではあるが、「転職活動をする」というのは貴重な経験であり、自分にとって資産となる。

また、正規雇用ではなく非正規雇用という不安定な立場で働いていることにより、自分の市場価値を見つめ直す場面が多くなる。

それゆえ、派遣で働いている人は、自分の市場価値について考えることが多くなり、いつ失業しても大丈夫と言えるくらいの市場価値を身につけようと、緊張感を持ちながら働いたり、スキルアップに励んだりするようになる人も多い。

自分の市場価値を高めれば、いつ派遣切りや雇い止めに遭っても怖くなくなる。

退職や転職を、自分をより高めるための良い機会ととらえることができるようになり、キャリアアップのために自分から仕事をやめて転職するという選択も容易にできるようになる。

派遣切り(雇い止め)されて良かったなと思うことの最後に

私が初めて派遣切りに遭ったときは、契約終了を告げられたときに「そうか…」くらいしか思わなかったが、仕事帰りのバスの中でiPodで高橋優さんのアルバムを聴いていて、「福笑い」が流れてなぜか涙が止まらなくなった。

それまで高橋優さんの曲の中で、「福笑い」はあまり好きではなかった。

「この歌はきれいすぎる。こんな歌詞のように自分は思えない」と思っていた。

でもこの時、iPodから「福笑い」が流れて、「あぁ、これは自分のために歌ってくれているんだな」と思ったのである。

この曲は辛くて悲しい人のために歌われている曲なんだ、と。

契約終了を告げられて、頭ではどうってことないと思ったが、直前まで更新の方向で話が進んでいたのに急に契約終了が決まって、心では無意識的に悲しかったんだと思う。

バスが駅に着くまでずっと涙が止まらなかった。

けれども今は、あの時派遣切りされたことにより、その後いろいろな経験ができたので、派遣切りされて本当に良かったなと思っている。

不安定な雇用である非正規雇用ではなく、正社員として安定して働きたいと思う人もいるだろう。

けれども私は、派遣社員として色々な会社で働いて、派遣切り(雇い止め)に遭ったり、自分から契約更新しないと申し出たり、無職になったり、転職活動をしたりしたことで、自分の人生がより刺激的で、より楽しく、より深いものになったなと感じる。

もしあの時派遣切りに遭っていなかったら、特許事務の経験も、派遣で時給2000円も、ブログで月10万円も、個人事業主として働くこともなかったかもしれない。

簡単な事務の仕事くらいしか経験したことのない底辺派遣社員になっていたかもしれない。

派遣切りされずに、もし派遣先で正社員登用でもされていたら、中小企業のしがない正社員の座に甘んじていたかもしれない。

そう考えると、派遣切りに遭ったあとに続いてきた、この変化にとんだ人生が愛おしくすら感じるのである。

派遣切りや雇い止めに遭って、そのあとに行動したことが、自分にとって資産となる。

もし私が、派遣切りされた後にまた派遣で簡単な事務の仕事に就いて、ずっと低時給の派遣社員でいたのなら、「派遣切り」という出来事を、過去の辛く悲しい思い出としてしか振り返ることができなかっただろう。

スキルアップ・キャリアアップできる仕事を選び、自主的に資格取得やスキルの向上に励んだことで、「派遣切り」という出来事を今では、人生における単なる節目の一つとして捉えることができている。

「派遣切り」の経験を過去の辛い思い出にし、今後も派遣切りを恐れていくか、それとも数年後に、「派遣切り」を人生における単なる節目の一つと思い返すことができるようになっているかは、派遣切りされたあとに自分がどう行動するか次第なのである。



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